ファイターズ
《荒木大輔のズバリ解投》2内野安打の五十幡 自分の生かし方を心得ている打撃
■日本ハム6-3楽天(23日、楽天生命パーク)
スタメンで今季初出場した五十幡が2安打を記録した。彼にとっては最高のヒットだった。いずれも遊撃への内野安打。特に一回の1打席目は決してきれいな当たりではない。それでも、だ。自分の生かし方を心得ている打撃にこそ、価値がある。
生かし方とは当然、持ち味の俊足だ。コンパクトなスイングを心掛け、逆方向に転がすことを意識している。楽天先発の涌井にしてみれば、打ち取った当たり。それが内野安打となる。相手に与えるプレッシャーは相当だ。
かつて阪神でリードオフマンとして活躍した赤星氏を思い出す。私がヤクルトで投手コーチをしていた時、どうやってセカンドゴロに打ち取ろうか、またはフライを打たせようか頭を悩ませた。自チームの好打者・青木(宣親)に打者の立場でアドバイスを求めたこともあった。