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士別が逆転Vへ意地の1勝 ブライアント監督「勝つことに集中」野球フロンティアL
■野球独立リーグ・北海道フロンティアリーグ・チャンピオンシップ第2日 士別8―6石狩(24日、美唄市営)
レギュラーシーズン2位の士別が8―6で石狩に逆転勝ち。3戦先勝方式の短期決戦で通算成績を1勝2敗とした。1点を追う八回1死二、三塁で佐藤将悟一塁手(26)が、逆転の中越え2点三塁打を放ち、逃げ切った。23日が雨天順延となった影響で、25日の第3戦以降は、規定により石狩の引き分け以上で初優勝が決まる。
佐藤が決勝打「明日も勝って追い詰める」
プロ野球・元近鉄のラルフ・ブライアント監督(61)率いる士別が、終盤の逆転劇で一矢報いた。「監督として疲れる試合だったけど、選手が最後まで落ち着いてプレーして反撃してくれた。勝てて良かった」と、頬を緩めた。
22日の第1戦は、レギュラーシーズン1位で1勝のアドバンテージを持つ石狩に、先制しながらも逆転負け。第2戦も先制したが、五回に勝ち越しを許す嫌な流れだった。八回に決勝打を放った佐藤は「明日も勝って石狩を追い詰められれば」と、意気込んだ。
レギュラーシーズンの対戦成績は、士別が9勝13敗1分けと負け越し。だが指揮官は「(1989年の)日本シリーズでは、3連勝から負けたりしたからね」と、短期決戦の戦い方は身をもって知っている。「一戦ずつ戦っていく。明日の試合に勝つことに集中したい」。今度は自らが逆転3連勝で苦い思い出をぬぐい去る。