創部26年目の立命館慶祥が初花園! 絶対王者・札山の手撃破し悲願達成 全道高校ラグビー南・北選手権
▽全道高校ラグビー南・北選手権 最終日 南大会決勝 立命館慶祥18-7札山の手(24日、旭川市東光スポーツ公園球技場)
南・北大会の決勝が行われた。南大会は立命館慶祥が18―7で札山の手に勝利し、創部26年目で初優勝、花園行きを決めた。前半5分、CTB三浦遼太郎(3年)の先制トライで勢いをつけ、そのまま逃げ切った。5連覇を目指していた強豪校を破っての優勝。全国での戦いが注目される。
CTB三浦が先制トライ 外国人留学生対策の作戦ピタリ
立命館慶祥が気迫全開!! 5連覇を狙う絶対王者・札山の手をのみ込み、創部26年目にして初の花園出場を決めた。
札幌支部予選の決勝で0―49と大敗した相手との1戦。前半5分、NO・8の岩崎真浩(1年)が相手陣でキックチャージ。受け取ったCTB三浦が「のろしを上げる」先制のトライ。幸先良いスタートを切った。
立命館慶祥は、その後も得点を重ね、前半を13―0で折り返した。後半も開始直後1分に主将の久保田慧(3年)がトライを決めるなど、札山の手を圧倒。同14分に失点するがなんとか逃げ切り、ノーサイドのホイッスルが鳴った。
キックを多用し、相手の裏を突く攻撃を意識。守りでは外国人留学生選手に対し、ダブルタックルを決めるなど〝対山の手作戦〟が見事にハマった。試合を終えた三浦は「まだ実感が湧かない」と興奮状態だ。
「山の手に勝とう」。小学時、北海道バーバリアンズジュニアで共にプレーしていた現主将・久保田含む仲間たちから誘われ、立命館慶祥入学を決めた三浦。昨秋の新人大会などで、これまで2勝はしていたが、最後の大舞台で勝利し〝正真正銘〟の目標達成となった。
最終目標は「花園で2勝」 目標達成へ3カ月間しっかり準備
初の花園切符。同校にとって歴史的な日となったが、三浦と久保田にとっては小学6年時に出場した全国大会以来2度目となる。「良い景色だったのを覚えている。また花園のピッチに立てるのはうれしい」と三浦は目を輝かせた。
宿敵・札山の手を破っての悲願達成。立命館慶祥フィフティーンは最終目標である「花園で2勝」を達成すべく、3カ月間しっかりと準備を進める。