夏季スポーツ
2022/09/24 23:20

創立100周年の節目に名門が復活! 北見北斗 13年ぶり花園切符 全道高校ラグビー南・北選手権

学校創立100周年の節目にV奪還を果たした北見北斗。選手たちに笑顔が広がる(撮影・西川禎之)

▽全道高校ラグビー南・北選手権 最終日 北大会決勝 北見北斗23-14旭龍谷(24日、旭川市東光スポーツ公園球技場)

 北大会は北見北斗が23―14で旭龍谷を下し、13年ぶり38度目の優勝。旭龍谷の5連覇を阻止して王座を奪還した。

SO中嶋が鋭いステップ&俊足で大貢献「幅跳びの経験生きた」

 名門復活だ! 北見北斗が13年ぶりの花園を決めた。「てっぺんの景色はどうだ!」と小野泰章監督(50)の叫びに選手たちは喜びを爆発させた。

 前半は10―0で旭龍谷を零封。後半1分、相手キックを奪ったSO中嶋優斗(3年)が鋭いステップと50メートル6秒2の俊足で相手ディフェンスを抜き去り中央を独走。そのままトライを決め、相手を突き放した。北見中時代は陸上の走り幅跳びで全道大会に出場するほどだった。「幅跳びの経験が生きた」と、はにかんだ。その後も同20分、23分にPGを決め、優勝に大貢献した。

OBの兄・友哉さんの悔しさ背負いV決めた

 中嶋の兄・友哉さん(20)は、同校ラグビー部OB。3年時はレギュラーだったが、新型コロナの影響でチームは支部大会出場辞退を余儀なくされた。兄の悔しい思いを背負っての優勝だ。

 38度目の花園へ向け中嶋は「スタンドオフとして周りを使う。ここぞの場面で得意の走りで勝負したい」と意気込む。

 同校創立100周年の節目につかんだ花園切符。たくさんのOBや地域の人々に支えられ復活した「強い北見北斗」は、花園でも期待に応える戦いをするつもりだ。

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい