ドラ5畔柳が1回無失点デビュー「自信につながりました」最速152キロ記録
■日本ハム0-6楽天(25日、札幌ドーム)
高校時代から成長し150キロ超を連発
達のような上背はなくとも、迫力は十分だった―。達と同じく高卒1年目の畔柳亨丞投手(19)がプロ初登板を1回無失点に抑え、上々の第一歩を踏み出した。四回、先発した達の後を受けて2番手でマウンドに上がると、右腕から放たれた直球は威力十分。150キロ超を連発し、最速152キロを記録した。
「良い緊張感の中、自信のあるストレートで押せたのはこれからの自信につながりました」とデビュー戦を振り返った。中京大中京高時代の平均球速は145キロほどだったが、大幅に向上。「平均球速も150キロぐらいは出ていたと思う。1イニングではあるんですけど、そこは通過点として、一つクリアできたのはとても自分の中でも大きい」と胸を張った。
1軍のレベルを痛感「空振りが取れない」
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収穫だけではない。しっかりと1軍のレベルも肌で感じ取った。「1軍のバッターは空振りが取れない。アウトにはなったんですけど、捉えられていた打球もあった。これからもっともっと、ストレートのキレだったり、スピードだったりを求めていきたい」
見違えるマウンドだった。2月26日、沖縄・国頭での春季キャンプで打撃投手を務め、初めてプロの打者と〝対戦〟した。しかし、自慢の直球がバラついた。直球を投じた15球のうち、約半数の7球がボール。最速も145キロにとどまった。登板後は「ストレートが良くなかった。ストレートがあっての変化球。そういった部分をもうちょっと直していければ」と課題を口にしていたが、7カ月を経て成長した姿を示した。
〝課題〟の脱げる帽子は髪型で〝修正〟だ
投球とは別にもう一つの〝課題〟も見つかった。投げた後に何度も飛ばしていた帽子だ。以前から脱げていたこともあり、サイズを小さくしたというが、それでも改善されなかった。「(サイズは)結構きついっすね。(これ以上小さくするのも)難しいっす…。髪形の問題かな。これ、そっちゃえば、坊主っていうか、滑り止めになるかな。そういうのを考えながらっすね」と、坊主頭にして滑らないようにするプランも頭に描きながら〝修正〟を誓った。
来季から本当の勝負が始まる。ポテンシャルの高さは存分に示した。「特にポジションにこだわりはないんですけど、大事なところを任せられるピッチャー、チームの勝ちにつなげられるようなピッチャーになりたい」。新球場のマウンドに君臨するような、難攻不落の投手を目指す。