達の能力向上の裏に好奇心 中学時代からのトレーナーが絶賛
■日本ハム0-6楽天(25日、札幌ドーム)
小1から大阪のジムで基礎づくり
1軍デビュー戦を3回無失点で飾ったドラ1・達孝太投手(18)。その運動能力を高めた場所が地元の大阪にある。堺市・阪堺病院内のトレーニングジムだ。小1から通い、縄跳び、テニス、サッカー、体幹トレなどを経験。大きな体を巧みに操るための基礎をつくりあげた。
達が中学生の頃から、現在まで担当している主任トレーナーの久下明範さん(34)は「いろんな運動に意欲的で、好奇心旺盛。普通の子は質問して終わるんですけど、孝太は自分でも調べて覚えて、行動する」と懐かしそうに振り返った。
分からないことは専門書で理論吸収
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印象的な出来事に挙げたのは昨年8月、体重増を目指す達に「筋トレだけじゃなく栄養が大事」と専門知識を説明した日のこと。「彼は全然分からなくて、それが悔しかったらしい。その日にアマゾンで専門書を買っていました」。毎日こつこつ読み進め、理論を吸収していったという。
結果、当時80キロだった体重は、約半年後の新人合同自主トレ時に93キロまで増加。多くのプロ選手を指導した経験を持つ久下さんも「高校生でそういう子は見たことがない。もともと体重が増えにくい体だったけど、それを改善する実行力があった」とうなった。
「彼のポテンシャルがあれば、本当にメジャーで活躍できる」と期待を寄せた久下さん。今後も二人三脚で、右腕の成長を後押ししていくつもりだ。