東農大網走が道6全勝V「4年生を神宮に」上原から長短6安打一挙7得点
■道6大学野球秋季リーグ戦 第5節最終日(25日、苫小牧・とましん)東農大網走8-0函大
東農大網走が、函大を8―0の八回コールドゲームで下し、10戦全勝。4季連続34度目のリーグ制覇を達成した。1点リードの八回、打線がつながり、打者一巡の猛攻で、一挙7得点で試合を決めた。東農大網走は、10月14日から網走で行われる札幌6大学優勝の星槎道都大との、明治神宮大会道代表決定戦に臨む。
三垣監督「通過点」10月14日から星槎道都大と代表決定戦
10戦全勝でリーグ戦を制した東農大網走だが、試合後の胴上げは封印した。三垣勝巳監督(42)は「通過点」と星槎道都大との道代表決定戦を見据えた。
1点リードの八回。先頭の上原大那遊撃手(3年、沖縄水産)の左前打を皮切りに、長短6安打の集中打で一挙7得点。上原は2死一塁で迎えたこの回2度目の打席でも左翼越えの適時三塁打を放った。「4年生を神宮に連れて行って、助けてあげたい」。6月の全国大学選手権では1勝も2回戦で上武大にサヨナラ負け。秋へ向け、野手陣は選手各自の判断でバットを短く持ち、強い打球を心がけた打撃を実践。投手陣を支えた。
伊藤茉央投手(4年、福島・喜多方)、林虹太投手(長野・佐久長聖)ら4年は、指揮官が監督に就任した年に初めて獲得に動いた選手で思い入れも強い。伊藤茉も「自分たちが監督の1期生。自分たちのやる気を引き出す言葉をかけてくれる」。前監督から指導方針が変わった部分もあったが、春まで投手リーダーを務めた伊藤茉らがチームをまとめた。
ホームで迎える大一番。伊藤茉は「相手の投手も良い。競った試合になる」。大学最後のマウンドはまだ終わらない。
◇最終順位 ①東農大網走(10勝)②函大(8勝2敗)③旭大、北洋大(5勝5敗)⑤旭教大(2勝8敗)⑥帯畜大(10敗)
【表彰選手】▽最高殊勲選手 石沢大和(東農大網走)▽最優秀投手賞 石沢大和▽優秀選手賞 岡田昂大(函大)▽優秀投手賞 村田澪斗(函大)▽首位打者 工藤ジョエル(東農大網走)▽新人賞 高橋大地(函大)
【ベストナイン】▽投手 石沢大和▽捕手 臼井彗暉(北洋大)▽一塁手 高橋大地▽二塁手 彦坂慧一郎(東農大網走)▽三塁手 岡田昂大▽遊撃手 富田康太(旭大)▽外野手 工藤ジョエル、斉藤椋平 (東農大網走)、西野隼人(函大)▽指名打者 清水祐希(東農大網走)