■野球独立リーグ・北海道フロンティアリーグ・チャンピオンシップ　第３日（２５日、美唄市営）士別９－７石狩

　士別が９―７で石狩に連勝。２勝２敗として初代王者へ逆王手をかけた。１―１の同点に追い付かれた三回、元楽天の中村和希左翼手（２６）が２点本塁打。その後、再度石狩に追い付かれるも、最後まで勝ち越し点を許さなかった。２６日の最終日は、規定によりレギュラーシーズン１位の石狩が、引き分け以上なら初優勝。士別は勝利のみが優勝条件となる。

日本ハム・新庄監督も「ミート力ある」合同トライアウトで評価

　両チーム合わせて４本塁打が飛び交う打撃戦を士別が制し、レギュラーシーズン２位からの下克上へリーチをかけた。

　補強選手として１週間前に合流した、北海道フロンティアリーグ初のＮＰＢ経験者・中村がバットで結果を残した。三回の勝ち越し本塁打に続き、八回には二塁打と２安打２打点。シーズン初本塁打に「逆風だったけど入って良かった。今のところ力にはなれているのかな」と頬を緩めた。

　大阪桐蔭高から天理大を経て、２０１８年に育成３位で楽天へ入団。３シーズンを過ごした。今季は３位に終わったＢＣリーグ・埼玉でプレーしていた。２０２１年のＮＰＢ１２球団合同トライアウトでは、視察した日本ハム・新庄監督が「ミート力がある」と評価した逸材。２６日の最終戦へ「一番大事な試合。なんとか力になれれば」と、意気込んだ。