来季の守護神候補!?伊藤大海がプロ初セーブ「打たれる気がしなかったですね」
■日本ハム3-2楽天(26日、札幌ドーム)
1点リードの九回、3人でピシャリ
新庄監督発案の抑えテストで、起用に応えてみせた。今季ここまで10勝を挙げている伊藤大海投手(25)が1点リードの九回からマウンドへ。「もう全部ぶつけるつもりで。打たれる気がしなかったですね本当に」と2三振を奪うなど3人でピシャリ。しびれる場面で気迫のこもったピッチングを披露し、プロ初セーブをマークした。
雄たけびを上げながら、がむしゃらに腕を振った。「命を懸けて皆でつないでいくという中での最後なので、ものすごく緊張しました」。手汗を抑えるため、いつも以上にロジンの粉を舞わせた。
大学日本代表で守護神「いろいろと僕に気付いてほしくて、チャンスもらえた」
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大学日本代表で抑えを務め、昨夏の東京五輪では中継ぎで金メダル獲得に貢献。リリーフの適性もあったが、プロ入り後は本人の希望もあり、先発に専念してきた。
ビッグボスの要望もあり、24日の西武戦からブルペン待機。「宮西さんだったり玉井さんだったり、あの緊張感の中で長い間、球場にいて準備するのはすごい大変なことだな」と実感。「最後を締め切るというのは、いろんな人の生活がかかった大事な1イニングだと思いました」と思い知らされた。
BIGBOSS「面白いっちゃ面白い」残り試合も救援に
指揮官は来季のクローザー候補として「どうでしょう。来年の先発の感じによっては、じゃないですか。体力的にどうなのか分からない」と明言を避けたが「面白いっちゃ面白い」と評価。残り試合は救援で起用することを明かし、本拠地・札幌ドーム最終戦となる28日のロッテ戦に向けて「上沢君、伊藤君で終わってくれても、絵になると思います」と青写真を描いた。
「いろいろとビッグボスが僕に気付いてほしくて、こうやってチャンスをもらえたと思う」と伊藤。守護神の役割を全うし、自らの成長につなげる。