サブマリン鈴木が4度目の正直で先発初勝利 6回2安打0封に「今年一番の出来」
■日本ハム14-0ロッテ(27日、札幌ドーム)
期待のサブマリンが〝4度目の正直〟で、先発初勝利をつかみ取った。先発マウンドに上がった鈴木健矢投手(24)がロッテ打線を6回無失点と手玉に取り、今季2勝目、先発での初白星を手にした。
制球、リズムともに「理想通り」の投球
制球、リズムともに抜群の投球で2安打に封じた。課題に挙げていた四球もわずかに1つ。「今年一番の出来。ある程度、自分が思い描いているところに投げられたり、打ち取り方であったりは理想通り」と胸を張った。
アンダースロー勧めたBIGBOSSに感謝
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新庄監督就任後、最も変わった選手の一人だ。春季キャンプ中に新庄監督から助言を受けて、下手投げに転向した。「とまどいもありましたけど、こうやって形になってくると、思い切って変えてよかった。本当、ボスがいなかったらアンダ―スローっていう発想が絶対ない。しっかりアンダースローを極めて、今後ビッグボスに恩返しを、しっかり結果で出していけたらいい」
キャンプ中継を見ていた友人たちもすぐさま反応するなど、反響は大きかったという。「めちゃくちゃ連絡来ましたよ。『どうした?』とか言って」と笑い飛ばせるのも、指揮官をきっかけに自らの努力で変わることができたからだ。
初めてのヒーローインタビュー「何言ってるか分かんなかった」
自信はついたが、緊張しやすいのは変わらない。この日の登板前も「えずいてました。『ウェッ』とか言って」と苦笑い。初めてのヒーローインタビューも「自分で何を言ってるか分かんなかったっすね」と振り返った。
来年も先発で勝負したい気持ちが強くなった。「ローテーションを目標にやっていきたい」。下手投げは下半身に負担がかかるため、オフシーズンは重点的に強化する。「もっと低い姿勢で、もっと低いところで力を出せるようなトレーニングとかに取り組んでいきたい」。来季は、さらに沈み込むサブマリンの姿が見られそうだ。