ファイターズ
伊藤大海が札幌ドーム最終戦を3者凡退締め「すごく成長させてもらった場所」
■日本ハム3-11ロッテ(28日、札幌ドーム)
札幌ドームへの感謝を伝えるため、いつもよりも長くマウンドのプレートに右手を添えていた。伊藤大海投手(25)が8点ビハインドの九回から登板。8球で3者凡退に仕留め、「フォアボールを出さなくて良かった」と安堵の表情を浮かべた。
「最後なので、いろんな感謝を込めて投げました」
故郷・鹿部町から父・清光さんと母・正美さんが観戦に訪れる中、道産子右腕が日本ハムの投手として本拠地・札幌ドームで最後のマウンドに上がった。「最後なので、いろんな感謝を込めて投げました。張り詰めた空気を何とか変えるのは全力投球しかない」。大敗ムードが漂う中、力強いボールを投げ込み、4万1138人の観客を沸かせた。
小学5年の時。日本ハムの紅白戦を観戦するため、札幌ドームに初めて足を運んだ。お目当ては絶対的エースとして君臨していたダルビッシュ有(現パドレス)。残念ながら登板はなかったが、ベンチ前でキャッチボールする姿に胸を高鳴らせた。