高校野球
帯農 円山球場〝最後の秋〟に頂点狙う 秋季全道高校野球
来秋は札幌ドームで開催
来春の選抜甲子園につながる秋季全道高校野球大会の開会式が29日、札幌円山球場で、公式練習が同球場と札幌麻生で行われた。来年秋の道大会は札幌ドームで行われることが決定。翌年以降もドーム継続の可能性が検討されており、センバツ切符を争う円山での戦いは、今年が最後になる可能性が高い。開会式では、2年ぶり11度目出場で初優勝を狙う帯農の干場雄心主将(2年)が選手宣誓。30日の初戦・北海戦(札幌円山)へ気持ちを高ぶらせた。
北海エース・熊谷攻略の鍵は「低め変化球の見極め」
帯農が秋の円山〝最後の王者〟になる。干場主将は「1番打者として流れを持ってきたい。全道優勝を掲げていきたい」と、初の頂点へ意気込んだ。
選手宣誓の大役を務めた。「緊張した。甲子園でも緊張したけど、足が震えた。緊張が表に出たのは人生で初めて。もう緊張しないでやれる」と安堵の表情を浮かべた。
北海のエース熊谷陽輝投手(2年)対策も練ってきた。「低めの変化球の見極めにはこだわってやってきた」と、キレのあるスライダー攻略に手応えを感じている。
帯農は、円山初開催の1975年の秋季全道にも出場している。西川雄太郎監督(34)は、函中部監督時代に南北海道大会に出場。「歴史のある球場。秋は最後、節目の大会に出場できてありがたい」とモチベーションに変換する。
19年秋に全道4強入りし、センバツ甲子園21世紀枠に選出された。しかし大会はコロナ禍でグラウンドに立つことはかなわなかった。昨夏の甲子園に1年生でただ一人「4番・一塁」で先発フル出場した干場主将は「甲子園は他では味わえない臨場感がある」。今度こそ頂点に立ち、再びセンバツ切符をたぐり寄せる。