レバンガ開幕ダッシュ決める! 1日ホームで秋田戦
いよいよ新シーズンの幕が開ける―。B1レバンガ北海道の2022―23シーズン開幕戦が1日、本拠地に秋田を迎えて行われる。初のチャンピオンシップ(CS)進出を狙う今季は、多彩な攻撃を仕掛けられるタレントを補強し、破壊力は格段に増した。佐古賢一HC(52)は、「勝つことが一番のビタミン」と、白星をチーム成長のための栄養補給にすべく、開幕2連戦のスタートダッシュを誓った。
佐古HCが期待と手応え「このチームには伸びしろがある」
まだ見ぬ高みへ向け、準備は整った。今季は外国籍選手の合流遅れでチームとしての調整が難航したが、プレシーズン最後のFE名古屋戦を100点ゲームで快勝。「このチームには伸びしろがある。試合で勝つことによって想像を超える強さが出てくる」と、就任2年目の佐古HCは躍進への期待と確かな手応えをつかんでいる。
注目ポイントは攻守の切り替え
今季の戦い方で注目するポイントは、ディフェンスとリバウンド奪取後のトランジション(攻守の切り替え)だ。「昨季よりも平均失点を5点少なくしたい」と守備を強化しており、そこから攻撃に転じるスピードを速くすることで、相手が守備陣形を整える前に得点を奪いに行く。
橋本、寺園、松下のPG3選手に加え、新戦力のSG/SF高橋、SGラモスも攻撃の起点となれる選手。ファストブレイク(速攻)から第2、第3のアタックを波状攻撃のように仕掛けられれば、オフェンスの厚みが増し、バリエーションも広がる。
3点シュート成功率アップなら広がるプレーの幅
上位進出を実現するには、3点シュートの成功率アップも欠かせない。SG中野や高橋、身長208センチのPFモータム、206センチのPFマーフィーなど、アウトサイドからゴールを狙える選手が揃った。
対戦相手が昨季リーグ得点王のPF/Cロングを止めようとインサイドを固めれば外からゴールを射抜き、守備が広がればインサイドでロングがゴールをねじ込む。この好循環を生み出せるかどうかが、強豪ひしめく東地区で勝ち抜くカギを握る。
心配されるのは、流れを失った時間帯のもろさ。三河、琉球と強豪チームでプレーしてきた主将の橋本は「勝てるチームは試合中に必ず訪れる苦しい時間帯でディフェンスや泥臭いシュートでつないでいく我慢強さを持っている」と強調。逆境でも折れない勝者のメンタリティをチームに醸成することが不可欠だ。レバンガの新たな歴史を刻むためにも、まずは昨季4戦全敗した秋田を開幕戦で迎え撃つ。