高校野球
東海大札幌高が道栄に八回コールド勝利 先発・阿部は巧みなけん制で4死奪う
▽秋季全道高校野球1回戦 東海大札幌高9ー2道栄(30日、札幌麻生)
「小学校から得意。きょうは一番多かった」
東海大札幌高は道栄に八回コールド勝ちを収めた。先発したエース左腕・阿部堅心投手(2年)は4度のけん制死を奪い、相手の流れを断ち切った。「小学校から得意で1試合に1回は刺してました。きょうは一番多かった」と胸を張った。
一回、2死から初安打を許したが、1個目のけん制死でピンチを切り抜けた。二、三回もけん制死でピンチの芽を摘み、5回を打者15人で無失点。「どうやったらけん制が分かりづらいか考えて、足を上げる時間を少し長くすればと。顔の向きにも気をつけています」と試行錯誤の中から編み出した得意技だ。
六回に左翼に回ったが、七回に再びマウンドへ。無死一塁から4度目のけん制死を成功させた。計6回被安打2も二塁を踏ませず勝利。「厳しい時でも楽にアウトが取れる。今後も自分の武器として戦っていきたい」。一塁走者が塁を離れた瞬間、阿部にとってはチャンスに変わる。