《岩本勉のガン流F論》ビッグボス公言の「トライアウト」終了 来季は結果のみ求められるシーズンに
■日本ハム4-2西武(2日、ベルーナドーム)
底辺からの再スタート 腹をくくった日本一宣言
BIGBOSSが公言していた「トライアウト」のシーズンが終わった。パ・リーグ全球団から負け越し、交流戦でもホームでもロードでも黒星が上回った。文字通りの底辺から再スタートを切る。
ホーム最終戦で新庄監督は満員の観衆、そしてメディアの前で、来季に向けて堂々と宣言した。「2位も6位も一緒。日本一だけを目指す」と。これほど腹をくくった発言はない。
今季の敗戦全てを生かし勝利へ愛のムチ振る
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今年、春季キャンプから何度も耳にした「楽しむ」というフレーズ。来季、指揮官の口から、ほとんど聞くことはないだろう。むしろ、「ここはプロ野球だぞ!」と選手にゲキが飛ぶシーンが増えるのではないか。
奇策も、ここ一番に限られるはずだ。今季はタイミングを無視しながら、シチュエーション重視で敢行してきた。来季は両面が重なり合った時にこそ、断行されると予想する。
すべては勝つため。いや、勝つ野球をするのではない。勝たなければいけないのだ。今シーズン喫した全ての敗戦を生かさない手はない。
「お試し起用」もなくなるだろう。場数を踏ませながら成長を促すべきルーキーや若手は別だが、新人王の権利を持たない選手は結果のみ求められる。愛のアメは十分に与えた。来年は愛のムチを存分に振るっていくことだろう。