伊藤大海WBCメンバー入りへ「全力尽くす」 11月に侍ジャパン強化試合
金メダル獲得の東京五輪に続き
日本ハムの伊藤大海投手(25)と近藤健介外野手(29)が4日、11月に開催される「侍ジャパンシリーズ2022」の日本代表メンバーに選ばれた。昨夏の東京五輪に続く選出となった道産子右腕は、新庄剛志監督(50)から「思いきりやって来ていいよ」と後押しを受けてニンマリ。昨季まで日本ハムの指揮を執った侍ジャパン・栗山英樹監督(61)の前で、2023年3月開催のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場へ猛アピールする。
栗山ジャパン初陣「アピールにもなる」
WBC日本代表メンバー入りへ、絶好のアピール機会を得た。昨夏の東京五輪に続いて侍ジャパンに選出された伊藤は、千葉・鎌ケ谷の球団施設で行われた秋季練習後に取材対応し「素直にうれしいです」とニッコリ。来年3月の本番に向けた強化試合だけに「アピールにも十分になると思うので、全力を尽くして頑張っていきたい」と言葉に力を込めた。
「侍ジャパンシリーズ2022」は、11月5日に日本ハム、同6日に巨人、9、10日にオーストラリア代表と対戦。昨季まで日本ハムの指揮を執った栗山監督の初陣となる。先月19日に同監督が札幌ドームへ視察に訪れた際に伊藤は「体、大丈夫?」「しっかり見ているよ」と声を掛けられ「また一緒に野球をできることはうれしいことですし、その期待に応えたい」と意気込む。
日本ハム戦はガチンコ勝負宣言
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日の丸のユニホームに身を包み、日本ハム相手に登板する可能性がある。新庄監督は侍ジャパンが収穫を得られるよう、レギュラー揃い踏みのガチンコ勝負を宣言。奇策を繰り出してくることも十分考えられるが「仕掛けてくるなら、僕のところで仕掛けてくれたら。それを逆手に取ってやろうかな」と受けて立つ。
強化試合で〝敵〟となる指揮官から、心強いエールを送られた。「好きなことをやってきていいよ。何かあったら、俺が怒られるから」。昨夏の五輪では「追いロジン」が大きな話題に。今回は「何もやらないです」と否定したが、計測不能の超スローボールを駆使するなど、遊び心あふれる投球が持ち味な伊藤だけに期待が高まる。
野球の世界一を決めるWBC出場は、どうしてもかなえたい目標の一つだ。「強化試合とはいえ、思い切って自分らしい投球をしたいです」。伊藤大海らしさ満点の投球で、メンバー入りへ強いインパクトを残す。
近藤「チームに貢献できるよう頑張る」
近藤がチームの野手ではただ一人、侍ジャパンに選出された。金メダルに輝いた東京五輪も経験しており「栗山監督率いる日本代表に選出されたことを大変光栄に思います。札幌ドームでの試合もあるので、そこでプレーできる喜びもあります。自分の役割をしっかりと果たし、チームに貢献できるよう全力で頑張ります」とコメントした。
チームスタッフに鶴岡氏が加入
2021年に引退した日本ハムOBの鶴岡慎也氏(41)が侍ジャパンのスタッフに加わることが決まった。4日の会見の最後に栗山監督が鶴岡氏の名前を挙げて「ブルペンに入ってもらう」と発表した。ブルペン捕手の役割がメインで、代表メンバーが試合で力を発揮できるようにサポートしていく。