達 プロ入り後最長4回2失点 今秋の目標は球速アップ「アベレージ150キロまで持っていく」
■みやざきフェニックス・リーグ 日本ハム5ー2日本独立リーグ野球機構選抜(10日、生目第二)
成長願う木田2軍監督「できていないことがたくさんある」
ミッションはクリアした。ドラフト1位ルーキーの達孝太投手(18)がみやざきフェニックス・リーグの初戦で先発。日本独立リーグ野球機構選抜(IPBL)を相手にプロ入り後、自己最長の4回、同最多の70球を投げ、4安打2失点(自責1)だった。
独立リーグのメンバーを相手に3つの四球を与え、四回は安打に味方の失策が絡んで2点を失った。最速は148キロ。手放しで喜べる内容ではなかったが、達の表情は明るかった。3球以内に追い込むことがこの日のテーマで「打者16人のうち、11人は1ボール2ストライクに持っていけた。その部分に関しては良かったかな」と一定の手応えを得た。
デビュー戦で課題くっきり「1軍で空振りが取れていない」
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一流になるため、段階を踏んでいる。木田2軍監督は一層の成長を願い「4回を投げられたのは一つ収穫かもしれないけど、まだまだ課題、できていないことがたくさんある」と指摘。強打者揃いの1軍を見据え「もっと簡単にストライクを取れないと、なかなか難しい」と続けた。
9月25日の楽天戦(札幌ドーム)で初先発し、3回無失点に抑えた。新庄監督が見守る中で上々のデビューを飾ったが、満足感に浸ることはなかった。「一番はストレート。球速もそうですし、キレも質も全体的に上げていかないと。実際、1軍で空振りが取れていない」と自己分析した。
こだわるのは、生命線となる直球の平均球速だ。今季は140キロ台半ばで「今の段階ではアベレージ150キロまで持っていくことが目標」と言い切った。
この秋は高い水準のパフォーマンスを長く継続するために、体をいじめる。試合後はチューブを使った下半身強化メニューを黙々とこなした。「もっともっと欲を出していく。今までのトレーニングの強度を上げて、もう一回り大きくしたい」。まだまだ伸び盛りの十代。背伸びせず、周囲に流されず、長期的なビジョンでエースの座をつかむ。