高嶺〝つぶし屋〟本領発揮で残留決める 12日浦和戦
■11日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌は12日、勝てばJ1残留が決まるアウェー・浦和戦へ、ミニゲームで軽めの調整を行った。前節、累積警告でプロ入り後初の出場停止処分となったMF高嶺朋樹(24)の先発が濃厚。けが人続きの中盤で勝利に貢献する。同じく、体調不良で前節を欠場したFW小柏剛(24)も3トップの右シャドーでの先発が期待される。
前節出場停止でスタンドから試合分析「後半の二次攻撃少ない」
今度こそ決める。左ボランチでの先発が濃厚な高嶺は「普通に自分たちの戦いが出来れば、互角以上に戦える。しっかり勝って残留を決めて、残りの試合も全勝できるようにしたい」と、勝ち点3が最低条件を強調した。
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福岡戦を外から見て、客観的に分析。「前半は、ボールの動かし方だったり、切り替えもできていた。後半は選手交代とかもあって、ボールを奪われた後に真ん中が空いてカウンターが多くなり、二次攻撃が少なくなった」と修正点を口にした。マークする相手は今夏加入した、FWリンセン。初顔合わせだが「映像を見て確認したい」と〝つぶし屋〟としての本領を発揮する。
中盤の攻防制して主導権握る
複数の選手がけがから復帰し、中盤の層に厚みが戻った。福岡戦でMF駒井が左膝付近を負傷。この日の練習も欠場したが「(宮沢)裕樹さんもいて(荒野)拓馬さん、(西)大伍さんもできる。もちろん自分が出て、ちゃんとこの試合で決めたい」と、中盤の攻防を制して主導権を握るつもりだ。
高嶺がアカデミー時代は、トップチームの主戦場はJ2。苦難の時代を少年ながら見つめてきた。「誰もがJ2に落ちたくないというか、J1でプレーして上を目指したいと思っている。それを得る権利が目の前にある。残留してタイトル争いとかしていかないと。落ちたくないというより、残ってここでプレーしたい」。来季もJ1で―。背番号6が新たな札幌の歴史を切り開く。