攻守中途半端でしっぺ返しくらった福岡戦《平川弘のCool Eye》
上位の横浜Mにドロー、川崎に勝利した勢い持続できず
福岡戦(8日、1―2)で逆転負けし、J1残留を確定させられなかった札幌。横浜Mに引き分け、川崎に勝った自信と勢いを持続できなかったのは残念である。
残留争いに必死な福岡に、前半からゲームを支配した札幌だったが、中途半端なゲーム運びがしっぺ返しを招いた。
前半早々にMF青木の得点で先制したことで、札幌は慌てて攻める必要はなくなった。ポゼッションしながらゲームを進め、チャンスがあれば点を取りに行くというスタンス。本来はそれで正解だが、札幌はそれを老練にできるほど成熟していない。
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おまけに前半にMF駒井が壊れて、リーダーがピッチからいなくなった。攻めるのか、守るのか中途半端で福岡に隙を与えてしまったという印象だった。2点目が取れていればというゲームだったが、それにしてもひっくり返されるのはいただけない。それも2分間で…。
ボランチのけが人続出 12日浦和戦もやりくり大変
ボランチがけが人続出で、12日の浦和戦は、またやりくりが大変だ。MF高嶺が出場停止から戻って来るのでひと安心も、相棒が誰になるのか。前節同様、DF西でいくのか、青木を下げるのか。青木の場合は前線の選手のコンディションによって、ボランチで使えるかどうかが決まる。
青木は今季チーム最多の6得点と好調をキープしているだけに、なるべく相手ゴールに近いところで使いたいところだが。FWフアンマにやられたDF岡村には、浦和の強力助っ人FWを抑えて借りを返してほしい。