伊藤大海WBCへMLB球試投開始「動かすボール有効」 一方〝追いロジン〟は…
11月に開催される野球日本代表「侍ジャパン」の強化試合出場メンバーに選出されている日本ハム・伊藤大海投手(25)が11日、千葉・鎌ケ谷の球団施設でメジャー公式球を使い、キャッチボールを行った。2023年3月開催のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の公式球に類似しているボールに適応し、本番でアピールする。
WBC日本代表メンバー入りへ絶好のアピール機会となる強化試合に向けて、伊藤が着々と準備を進めている。数日前からMLB公式球でのキャッチボールを開始。この日も時折、声を出しながら、入念にボールの感触を確かめた。
NPB球と違って、メジャー球は「ちょっと大きく感じるのと、グリップが利きづらくて、ちょっと油断すると抜けちゃう。縫い目自体もすごく低い」。扱いにくい部分があるというが「きょうは結構、いい感じで投げられていた」と徐々に慣れつつある。
日米大学野球で経験 扱いにくいがボール特性を有効活用
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〝追いロジン〟封印!? メジャー式は「粉っぽくなくてべたべた系」
伊藤は苫駒大時代に出場した日米大学野球で使用した経験がある。「スライダーとか(の変化が)小さくなるので、逆にいつもうまく落とせないフォークだったりツーシームだったり動かすボールが有効になる」。ボールの特性を有効活用していく。
昨夏の東京五輪で話題となった“追いロジン”は、封印することになりそうだ。ボールだけではなく、ロジンバッグもメジャーのものを使う。「メジャー式の松ヤニ系のやつは粉っぽくないんですよ。べたべた系」と表現し「(煙を)モクモクできないです。だから〝追いロジン〟はできない。ロジンも慣らしていかないといけない」と課題を口にした。
今後は鎌ケ谷で調整を続け、今月末には実戦形式のシート打撃に登板する予定。〝追いロジン〟が見られないのは残念だが、目標とするWBC出場へ全力を尽くす。