痛いハンド判定で札幌またも残留足踏み 後半44分にPK失点で浦和とドロー
■J1第27節 札幌1-1浦和(12日、埼玉スタジアム2002)
またも残留決定がスルリ―。北海道コンサドーレ札幌は12日、敵地で浦和と対戦し、1―1で引き分けた。後半26分にMFルーカス・フェルナンデス(28)の見事なコントロールシュートで先制したが、同40分にエリア内でのハンドからPKを献上。それを決められて同点に追いつかれた。8日の福岡戦に続き、勝てばJ1残留が確定する試合だったが、貴重な勝ち点1を積み上げながら順位は一つ下げて12位に後退。残留争いはまだ続くことになった。
リーグ全試合先発の駒井が負傷離脱
厳しい台所事情の中、敵地で勝ち点1を積み上げるのがやっとだった。
これまでチームでただ一人、リーグ全試合に先発してきたMF駒井の負傷離脱が試合前に発表されるなど、ペトロビッチ監督は試合前「厳しい戦いになる」と予想した。
けがから復帰したMF荒野と、出場停止明けのMF高嶺がダブルボランチを組み、相手の強力外国人2トップを抑えながら、前半は互いに譲らず、0―0で折り返した。
ルーカス先制弾も…
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後半26分、試合はようやく動いた。ルーカスがMF青木とのパス交換でペナルティーエリア内に侵入すると、左斜め45度の角度からカーブをかけてファーサイドにコントロールシュート。元日本代表GK西川も果敢に飛んだが届かない絶妙なコースへ見事に決まって先制に成功した。
札幌はそこでFW小柏に代えてFW金を投入。さらに攻勢を強め、両者はカウンターの応酬となった。その中でFW菅が負傷退場。同32分にDF福森が代わって入り、チームの精神的支柱、MF宮沢主将も荒野に代えて入れた。
福森にハンド判定 猛抗議もむなしく
試合はさらに激しくなり、ゴール前の攻防が多発すると後半40分、自陣エリア内で放たれたシュートに福森は頭で防ごうとしたが、右手に当たったとの判定を受け、PKを献上。札幌は宮沢主将を中心に猛抗議したが判定は覆らなかった。そのPKには、GK菅野も必死にボールと同じ方向に飛んだが、ゴール左上に決められて同点に追いつかれた。
リーグ戦は残り2試合。次は29日にアウェーで広島と戦う。この試合に勝てば、もちろん残留は決定するが、引き分けでも他会場の結果次第では決まる。6年連続となるJ1残留へ、是が非でも次で決めてみせる。