〝飛ばし屋〟公務員・鈴木秀 首位タイ発進で初陣V見えた! ゴルフ・道スポ杯全道クラチャン
▽道新スポーツ杯全道クラブチャンピオンズゴルフトーナメント 第1日(13日、北広島・札幌リージェントゴルフ俱楽部旧コース、6865ヤード、パー72)
ドライバー平均飛距離270ヤード
今季の道内各クラブのチャンピオンと、過去の優勝者64人が出場した。初日は初出場の鈴木秀成(40、千歳空港)が2バーディー、4ボギーの74、首位タイでホールアウトした。平均飛距離270ヤードのドライバーショットと小技も光り、初めてのコースを攻略。初陣初優勝へ好発進した。連覇を狙う工藤大之進(36、北海道オープンアマ1位、第39回優勝者)と、3年前に準優勝した池田克美(59、シャムロック)も同スコアで並び、3人が最終組で最終日を迎える。
最終盤で連続バーディー
公務員ゴルファーの鈴木秀が、後半の8番、9番で連続バーディー締め。ぶっつけ本番でいきなりトップに立った。「スコアは上出来。きょうと同じ感じで、無理せず手前において、チャンスがあればバーディーを狙っていきたい。優勝を狙えれば」と意気込んだ。
前半は14番と18番でボギーが先行。「初めてのコースだったので、ちょっとびびっていた。ピン(の根元)を射した方がいいのか、グリーンセンター手前でパーを狙うのか」と、リズムに乗りきれなかった。後半では、序盤に連続ボギーで、さらにスコアを二つ落としたが、我慢のゴルフで上位陣から脱落することなく、終盤の連続バーディーへとつないだ。
31歳から競技ゴルフを始め、2018年には、25歳以上の日本一を決める日本ミッドアマチュアゴルフ選手権に出場した。177センチ、73キロと細身だが、ドライバーの飛距離は平均270ヤード。小技も得意で、スコアメークは「グリーンを外した時の58度のウェッジ」と胸を張る。この日も最終9番(パー5)で50ヤードからの第3打をピン側30センチにつけて楽々バーディーとキレていた。
最終日は実力者・工藤大と同組
ライバルは強敵揃いだ。なかでも工藤大は今年の道オープンでプロを押しのけ史上初のアマチュア優勝を達成した実力者。「1%にかけますよ。工藤君とは、やっと一緒に回れるんですよ。すごいわくわくしています。いかにパーを拾えるかというゴルフをして、少しは背中に追いつければ」。自分のゴルフに集中して、初のタイトルをたぐり寄せる。
駒岩野球部OB・今石16位タイ発進
2014年に閉校した駒大岩見沢高野球部OBで、初出場の今石将史(48、早来)は、5打差の16位タイにつけた。1992年の選抜甲子園では主将として選手宣誓。前日12日には高校時代の恩師・佐々木啓司監督(66)が率いるクラークが秋季全道高校野球大会で初の2連覇。現在は中学硬式野球の千歳シニアでコーチを務めるため、交流は続いているという。「あしたは恩師の力をもらって上に行きたい」と猛チャージを誓った。
◆首位タイで2連覇を狙う工藤大之進「ひどい。ティーショットが左右にぶれた。連覇は狙っていきたい」
◆8度目の挑戦で、初日初めて首位タイにつけた池田克美「去年くらいから調子が良い。きょう2つ出っ張ったので、最低2つ減らしたい」