「清宮ジャンプ」を新球場の名物に― 「稲葉ジャンプ」継承で勝負強い打者目指す
新球場で「清宮ジャンプ」を見たい! 日本ハムの清宮幸太郎内野手(23)が13日、名物応援だった「稲葉ジャンプ」の継承を熱望した。今季は〝師匠〟稲葉篤紀ゼネラルマネジャー(GM、50)の登場曲を使用し、打席では応援歌を演奏してもらった。来年3月に開業する「エスコンフィールド北海道」でも、ファンファーレが鳴り響くことを心待ちにした。
楽曲を使用した試合では満弾含む6打点「すごいうわーって感じ」
いつもお世話になっている稲葉GMの代名詞とも言える応援スタイルを受け継ぎたい。来季新球場で「稲葉ジャンプ」ならぬ「清宮ジャンプ」誕生へ。まな弟子の清宮が「ファンの皆さん次第かなとは思いますけど、やっていただけたら、うれしいです」と熱い思いを口にした。
「稲葉ジャンプ」といえば、得点圏に走者を置いた状態で打席を迎えると、ファンファーレに合わせて一斉にファンが飛び跳ねる名物応援のこと。今年9月に行われた「FIGHTERS CLASSIC」の期間中には、清宮の打席で懐かしの名シーンが復活した。
シーズン途中に登場曲を変更「僕が使っていいのかな」
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稲葉GMの登場曲だったQueenの「I was born to love you」が流れる中、絶好機で打席に入ると、おなじみのファンファーレが。コロナ禍もあって、ファンがジャンプすることはなかったものの、球場のボルテージは最高潮に達した。
満塁弾を含む4安打&6打点を記録した9月27日のロッテ戦では「稲葉ジャンプ」のメロディーに乗って適時打をマーク。「すごいうわーって感じがありました。登場曲から稲葉ジャンプへの流れはもちろん知っています。僕がテレビで見ていた球場の雰囲気だった。同じ舞台でやっている実感が全然湧かないんですけど、ああいう雰囲気でプレーできたのはすごくうれしかった」と感激した。
入団時から登場曲は「スター・ウォーズのテーマ」だったが、シーズン途中に変更。稲田内野守備走塁コーチの計らいで、稲葉GMが使っていたQueenの名曲とEXILEの「銀河鉄道999」を流した。打撃指導を受ける〝師匠〟の出ばやしを継承し、「僕が使っていいのかなって感じですけど、稲葉さんの曲という意味ですごく気に入って使わせてもらっている。来年もあれでいこうかな」と決めている。
プロ5年目の今季は1軍で完走し、現在は千葉・鎌ケ谷の球団施設で行われている秋季練習に参加。この日13日は全体練習後に特打を敢行と精力的に汗を流している。
稲葉GMはファンのジャンプに後押しされ、勝負強いバッティングを見せてきた。清宮は今季、得点圏打率.225。チャンスでの打撃は課題の一つだ。チームの主軸として期待される来季に向け、「清宮ジャンプ」にふさわしい男を目指す。