≪ハム番２４時≫ 佑ちゃんは気遣いを忘れない紳士な選手

　４年前、斎藤を初めて取材した日のことは、今でもはっきり覚えている。記者になったばかりで右も左も分からず、つたない質問を繰り返したが、嫌な顔ひとつせず丁寧に答えてくれた。
　それどころか、「どこ出身なの？」と、気さくに話しかけてもらい、緊張が一気に和らいだ。その後も会うたびに「元気？」と、柔らかい笑顔を向けてもらった。
　今季は思うような球が投げられなくても、「２軍の試合にも、お金を払って見に来てもらっている。本当にありがたいよね」とファンへ感謝する言葉を何度も聞いた。
　自身がどんな状態にあっても、いつでも周りへの気遣いを忘れない。優しさにあふれた選手だった。今まで本当に、ありがとうございました。（近）