首位打者・松本剛 侍ジャパン強化試合で守備解禁「体の状態は大丈夫」
強化試合へGO! 首位打者に輝いた日本ハムの松本剛外野手(29)が11月5日の侍ジャパンとの強化試合(東京ドーム)に出場する意向を示した。ガチンコ勝負で挑む新庄剛志監督(50)から出場指令を受けており、左膝骨折から復帰後、回避していた守備にも就くつもりでいる。来春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一を目指す日本代表に立ちはだかる。
11日から練習再開「照準を合わせている」
松本剛のシーズンは、まだ終わらない。2日に今季全日程を終了し、11日から千葉・鎌ケ谷の球団施設で練習を再開。11月5日に行われる侍ジャパンとの強化試合を見据えて、着々と準備を進めている。
「そこに僕は照準を合わせている。ジャパンとの試合には出場すると、ボスから言われているので、逆算して今は準備しています。1試合ですけど、しっかりと万全な状態で試合に出たいと思っています」
左膝骨折でシーズン終盤はDH主戦場に
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気力を振り絞り、プレーを続けていた。7月19日のオリックス戦で、自打球を受けて左膝を骨折。骨が完全にくっついていない中、わずか1カ月ほどで戦列復帰した。患部に負担がかかる守備に就かず、DHや代打で出場。打率.347をマークしてプロ11年目で初タイトルとなる首位打者賞を獲得した。
日本代表にとって強化試合はWBCに向けた貴重な実戦機会となる。新庄監督は「向こうの練習になる」とベストメンバーで臨むことを明かしており、首位打者の存在は欠かせない。投手では先発の柱でもある上沢、加藤を投入する。侍ジャパンへの“刺客”として下手投げの鈴木と直球に伸びがある北山の起用も示唆。攻撃面では近藤が代表に選出されており、松本剛が打線の中核を担うことになりそうだ。
月末にフェニックス・リーグ参戦も
本人も気合十分だ。「体の状態は大丈夫です。守備に就く気満々なので。守って、走れたら走りたいなと思っています」と腕をぶす。シーズン終了後、しばしの休息を経て現在は鎌ケ谷で調整中。今月末にはフェニックス・リーグ(宮崎)に出場し、実戦機会を設ける可能性もある。
「まずはこっち(鎌ケ谷)でしっかりやって、膝の状態を見つつという感じ。休みながら(状態を)上げながらやって。5日の試合に向けてしっかり準備したいです」
正真正銘の今季最終戦。打って、守って、走って。遅咲きのタイトルホルダーが、大舞台で暴れ回る。