16番でイーグル! 工藤大が歴代5人目の2連覇達成 ゴルフ・道スポ杯全道クラチャン
▽道新スポーツ杯全道クラブチャンピオンズゴルフトーナメント最終日 (14日、北広島・札幌リージェントゴルフ倶楽部旧コース、6865ヤード、パー72)
北海道オープンで史上初のアマチュアV
首位タイで出た工藤大之進(36、北海道オープンアマ1位、第39回優勝者)が、16番パー5でイーグルを決めるなど、アウト38、イン34で2日間通算146。2位池田克美(59、シャムロック)に3打差をつける圧勝劇で歴代5人目の2連覇を成し遂げた。工藤は8月の道オープンで史上初のアマチュア優勝を達成している。今回の優勝を弾みに、20日から始まる初出場の日本オープンへ。国内トッププロ相手に道勢アマ10年ぶりの予選突破を目指す。
ホームコースで意地見せつけた
終盤、一気に抜け出した前年王者の工藤が優勝カップを守り切った。「リージェントの選手が勝たないといけない」とホームコースで意地を見せつけた。
13番パー3でボギーを叩き、池田に1打リードを奪われた。ここから試合が一気に動く。工藤は15番パー4の2打目をグリーンそばまで運ぶと、残り10ヤードのアプローチショットを直接カップにねじ込んで並んだ。続く16番パー5では、前日バンカーに入れた第2打でしっかりグリーンを捉え、5メートルのイーグルパットを決めて2打リード。そのまま逃げ切った。
20日開幕、日本オープンに初出場
昨季は道アマチュア選手権で初優勝した。今季は所属先のクラブチャンピオンは逃すも、8月の道オープンで堂々のアマチュアV。20日に開幕する国内3大メジャーの日本オープン(兵庫・三甲ゴルフCC)に初出場する。
今大会直前の10日から2泊3日の強行スケジュールで練習ラウンドへ。「セッティングが全然違う。目標は予選通過ですけど、ビリにならないように。初日にどう出られるか」と今から戦略を練り上げる。
5連覇&コースレコード更新狙う
2連覇を飾ったが、当面、優勝カップを渡すつもりはない。「5連覇を狙っている。来年、3連覇した沢里一樹さんに並んで、その次に4勝の坂上忠幸さん」。さらに、10年以上破られていない68のコースレコード更新も視野に入れる。向かうところ敵無し状態の36歳が、道内ゴルフ界を席巻し続ける。
8度目の出場・池田は準優勝
8度目の出場となった池田は自己最高タイの準優勝。初優勝へ、トップタイで最終日を迎えたが、終盤の競り合いに敗れた。「負けても晴れ晴れ」と表情は明るかった。「バーディーが欲しかった」と2ボギーに終わった前半戦を悔やんだが、それでも優勝した工藤と終盤まで接戦を演じた。今季は登別シニアオープンのアマの部で優勝した。実力者は「来年頑張りたい」と悲願の初タイトル獲得へ再挑戦する。
◆首位タイで初出場初優勝を狙ったが、5位タイに終わった鈴木秀成(40、千歳空港) 「がっかり。9番パー5で2オンを狙ったけど、バンカーに入れてしまった。後半はリズムに乗れず。でも良い経験になりました」