高校野球
秋季全道2連覇のクラークが練習再開 4番・麻原が神宮大会の打率「5割」ノルマ課す
秋季全道高校野球大会で、2連覇を達成したクラークが15日、明治神宮大会(11月18日開幕)へ向けて、同校グラウンドで練習を再開した。5イニング限定で行った紅白戦では、打撃フォームの改良に取り組む4番・麻原草太捕手(2年)が1安打。昨季、1年生捕手として挑んだ初の全国舞台で初戦敗退した悔しさを晴らそうと、試行錯誤を重ねている。
全道では2安打低迷 フォーム改良で「バットの出方良くなった」
紅白戦の第1打席、麻原のバットから快音が響いた。「優勝し満足している部分もある。通過点として勝ち上がるため、野球の質を上げないと。打撃では長打よりも打率。5割ぐらい。2本に1本は打ちたい」と、高いノルマを自らに課す。
全道大会4試合で2安打、打率.181と低迷。この日の朝の練習で自分のスイングを鏡で見返した。それまでは、バットを体の正面で構えていたが、最初からテークバックのトップの位置で構え「バットの出方が良くなった」と手応え十分。さらにスイング軌道もレベルに振り、ボールとコンタクトするゾーンを広く取ることができる。
昨年は初戦敗退 捕手として「先制点を取って、楽に投げさせたい」
去年の悔しさは忘れもしない。1年生捕手として全道初優勝に貢献。初めて挑んだ明治神宮大会では、九州国際大付のエース・香西一希投手(3年)の前にチームは5安打。麻原も内野安打1本に終わった。「今年の方が伸び伸びやれている。経験もありますし、今年は緊張はしないと思うので、思い切りプレーしたい」と胸を張った。
練習では、今夏で引退した、最速148キロ右腕の辻田旭輝投手(3年)が打撃投手を務める。「辻田さんから打てると自信につながる」。捕手としても、絶対エース・新岡歩輝投手(2年)の変幻自在な投球を女房役としてリードする。「先制点を取って、楽に投げさせたい」。主砲の一撃で、全国にクラークの名を響かせる。