レバンガ 富山に連勝 PFモータム今季最多25得点
■Bリーグ1部 第3節第2日 レバンガ88ー85富山(16日、札幌・北海きたえーる)
開幕4連敗から一転
レバンガ北海道が接戦を制し、2連勝を手にした。第1クオーター(Q)を10点ビハインドで終えるも、第2QはPG寺園脩斗(28)らセカンドユニットが強度の高い守備とスピーディーな攻撃を見せ逆転。一進一退の展開で迎えた終盤には、PFブロック・モータム(32)が第4Qだけで11得点と爆発し、3点差をつけホームでブースターと勝利を分かち合った。次節は22、23日に敵地で名古屋Dと戦う。
32歳バースデーに自ら祝砲
この日、32歳の誕生日を迎えたモータムが、自らの手で祝砲をあげた。第4Q残り3分26秒。1点差に詰め寄られたレバンガは、SGラモスのスティールやブロックショットで猛追する富山の攻撃をシャットアウト。速攻の先頭を走るモータムが3点シュート含む3連続得点で勝負を決めた。
昨季リーグ得点王のPF/Cロングが厳しいマークに苦しむ中、モータムは3点シュートやランニングプレーでチームの攻撃をけん引。この日も毎試合会場で観戦する愛妻マルティーナさんと愛息マーベリックくんの前で今季最多25点を叩き出した。
ベンチスタート組の健闘で逆転
勝利の影の立役者となったのが、ベンチスタートのメンバーだ。試合開始から7点連取される苦しい立ち上がりの中、1Q途中から出場したロングが、ゴール下を支配する相手の巨漢Cスミスの動きを封印。寺園らのアップテンポな攻撃で一気に逆転に成功した。佐古HCは「後から出場した選手がディフェンスに特化し、良いゲームに戻すことができた」とセカンドユニットの選手をたたえた。
リーグ唯一の開幕4連敗と最悪のスタートとなったレバンガだが、この日はチームが目指す「堅守速攻」と呼ぶにふさわしい試合を披露。指揮官は「やりたかったバスケットのテンポが定着し始めている」と巻き返しに向けた手応えをつかみかけている。