プロ野球
2022/10/18 18:00

《10・20 指名待つ道産子》①菊地吏玖投手(専大ー札大谷高)後編

ドラフト会議で上位指名も期待される菊地(専大提供)

この記事は後編です(前編はこちらから)

「大学4年生で活躍できればドラフトにかかる」

 専大入学直後、将来へ向けて長期計画を立てた。「大学野球を4年生で活躍できればドラフトにかかる」と明確なゴールを設定。1、2年生は体づくりに精を出した。高校まで苦手だった筋トレにもまじめに取り組んだ。2年間で体重は5キロ増。土台ができあがり始めた。

 デビューは思ったよりも早く訪れた。2年秋のリーグ戦でデビューすると、いきなり3勝を挙げた。「それまでは、自分が本当にプロになれるのかな、と不安な要素しかなかった。リーグ戦に登板して、1シーズン投げ抜くことができた。最優秀防御率という結果もついてきた」と、手応えをつかんだ。さらに、当時4年の佐藤奨真(24、ロッテ)から「おまえ、プロ目指せよ」と、ハッパをかけられ、本気で国内最高峰の舞台を目指すきっかけをつかんだ。

一球の怖さを知った3年春

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