北海道コンサドーレ札幌は２日、アウェーでＧ大阪と戦う。９月２６日に亡くなった株式会社コンサドーレ最高顧問の石水勲氏への弔意を表し、喪章をつけて試合に臨む。生前、クラブへ深い愛情を注いだ石水氏。ミハイロ・ペトロビッチ監督（６３）は感謝の意を示し、勝利を届けることを誓った。

　弔いの白星をささげる。コンサドーレの生みの親の訃報に、ペトロビッチ監督は「彼のおかげでこのクラブが存在する。クラブに多くのことを与えてくれた人。非常に大きな悲しみだ。心からご冥福をお祈りしたい」と神妙な面持ちで話した。
　指揮官は勝利を約束した。「石水さんの思いに応えるためにも、選手たちは最後の最後まで全力で戦ってくれるはず。彼の遺志を継いで、しっかり戦う姿を見せ続けなければ」。Ｇ大阪戦はリーグ４連敗中と相性が悪いが、悲しみを胸に赤黒の誇りを敵地で表現する。
　２戦連続完封負けを喫している札幌だが、左内転筋の違和感で９月２６日の広島戦を回避したＦＷジェイが復帰。得点力不足解消へ、前線でターゲットになる。
　２戦ぶりのメンバー入りへ、ジェイは「サポーターを笑顔にできるよう、勝ち点３を取りたい。チャンスは十分、つくっている。そのままやり続ければ、必ず点を取れる」と意気込んだ。
　１２位の札幌を、１３位のＧ大阪が勝ち点６差で追う状況。指揮官は「互いの勝ちたい気持ちがぶつかり合う非常にハードな試合になる」と気を引き締めた。（石栗賢）