ファイターズ
中継ぎ踏ん張れず西武に逆転負け 山川の2発に沈み今季ワースト借金17
■日本ハム2-4西武(10月1日、札幌ドーム)
日本ハムは1日、5位の西武と札幌ドームで対戦し2―4で敗れた。先発の立野和明投手(23)が6回3安打無失点に抑えたが、中継ぎ陣が崩壊。西武・山川穂高内野手(29)に同点と勝ち越しのアーチを七、八回に浴びて逆転負けを喫した。これで前カードから3連敗。借金は今季最多の「17」まで膨らんだ。
1―1で迎えた八回2死一、二塁。西武・山川の放った打球が左翼ポールに直撃した瞬間、マウンド上の堀は膝に手を突き、うなだれた。交代が告げられ、ベンチに戻っても悔しさが収まることはなく、涙をぬぐった。
ここまでフル回転してきた左腕を責めることはできない。栗山監督も「ここまで堀が頑張ってきて、あいつを信じるしかない」と、揺るがぬ信頼を口にした。
打線が西武の先発・与座を捉えられなかった。右下手から繰り出される投球に幻惑された。三回無死一、二塁の好機をつくるも、上位打線が倒れ無得点。与座が代わった直後に水上から近藤が適時二塁打を放ち、先制したものの、リードはわずかに1点。ブルペン陣に“ゆとり”をもたらすことができず、逆転を許す結果になった。
奇跡の巻き返しを狙うどころか、借金は今季ワーストの「17」まで膨らんだ。「何とか勝ちきれるように頑張っていきます」と指揮官。目の前の1試合、1球にとにかく集中するしかない。