単独指名でくじ引きなし「何なら、競合こいと。俺が引いたるわ！」

　シックな装いとは対照的に、初めてドラフト会議に臨んだ新庄剛志監督（５０）はハイテンションだった。１位で事前に公表していた矢沢宏太投手（日体大４年）の一本釣りに成功。自信満々だったくじ引きの展開にはならなかったが「ドキドキしましたね。何なら、競合こいと。競合して、俺が引いたるわ！みたいな気持ちで待っていました」と、興奮と喜びを抑えきれなかった。

　矢沢は投手、野手の両方でブレークする可能性を秘めた逸材。新球場の顔としても資質十分で「走攻守で、僕以上のものを持ってるなという印象。ブルペンでのボールのキレと、走りをまず見てみたいですね。エスコンフィールドで走り回っているイメージがものすごくできる選手」と指揮官の期待は膨らむばかりだ。才能あふれる二刀流戦士が大暴れできるように、新庄流の英才教育を施していく。