プロ野球
【ドラフト】ヤクルト4位 知内高・坂本指名に奥尻町民も万歳「知内高の名前広めたい」
同校出身では初のプロ野球選手
〝離島のエース〟坂本拓己投手は知内高で両親や野球部の吉川英昭監督らと吉報を待った。そして、ヤクルトが4位指名。主人公は硬い表情から笑顔に一変。母・陽子さん(53)は涙を流し息子と握手。同校出身初のプロ野球選手誕生。「自分が活躍して、知内高の名前を広めたい」と抱負を語った。
奥尻町出身のプロ野球選手は佐藤義則さん(68、当時阪急)以来46年ぶり。町ではパブリックビューイングが開かれ、70人以上の町民がインターネット中継を大画面で視聴。指名の瞬間、万歳三唱で喜んだ。
佐藤さんは「都会と比べて野球環境が良いとは言えない中、高校から直接プロ入りするのは率直にすごい。自分と同じポジションなのもうれしいね」と喜んだ。そして、「ヤクルトは左投手が少なく、本人の頑張り次第では左のエースになれる。僕の通算165勝を超える投手になり、奥尻島の人たちに勇気を与えてほしい」とエールを送った。
■プロフィール
坂本 拓己 (さかもと・たくみ) 2004年7月6日、奥尻町生まれ。奥尻青苗小1年時に青苗スカイバードで競技を始める。奥尻中3年時は、上ノ国中との連合チームでプレー。知内では1年秋にベンチ入り。今夏は準決勝まで3試合連続完投。決勝でも先発したが、7回5失点で途中降板した。左投げ左打ち。180センチ、82キロ。家族は両親と兄、姉。