【ドラフト】ロッテ1位 専大・菊地 1位指名に「まさか。予想外でした」
北海道関係では史上初めて2球団から1位指名を受けた。ロッテは外れ1位で札大谷高卒の専大・菊地吏玖投手(22)を指名した。
札大谷高卒「北海道の家族や友人が喜んでいると思うと泣けてきました」
ロッテから1位指名を受けた瞬間、記者会見場に姿を現していた菊地は目を丸くした。「正直1位で呼んでいただけるとは思わず、油断ではないですけど、まさかという思いがありました。予想外でした」とびっくり仰天。一呼吸おいて「北海道の家族や友人が喜んでいると思うと、ちょっと泣けてきました」と実感が湧いてきた。
苫小牧出身の最速152キロ右腕。幼少期は札幌ドームに通い、日本ハムの絶対的エースだったダルビッシュ(現パドレス)に憧れた。札大谷高から専大に進学。故郷を離れた今でも「ずっと北海道を誇りに思う」と愛は強い。
直近の目標は新人王「ロッテのエースと呼ばれる選手になりたい」
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正式入団すれば、地元・日本ハムがライバル球団となるが「これからは地元のファンの皆さんと敵になりますが、応援してもらえる選手になればいい」。もちろん目指すのは、来年3月に開業する新球場での凱旋登板だ。「すごい球場ができるワクワク感もある。もし機会があれば、ぜひ投げたい」と胸を高鳴らせた。
直近の目標には新人王を掲げ、「ロッテのエースと呼ばれる選手に、のちのちなりたい」と誓った。でっかい大志を抱き、菊地がプロの世界に飛び込む。
■プロフィール
菊地 吏玖 (きくち・りく) 2000年6月13日、苫小牧市生まれ。苫小牧拓勇小2年で野球を始める。苫青翔中時代は苫小牧中央BBCでプレー。札大谷高では1年春にエースとなった。高校最後の夏は南大会1回戦で再試合の末に敗退。東都2部の専大に進むと、2年秋にリーグ戦初登板。3勝して最優秀防御率(0.31)を獲得した。4年春にも最優秀防御率(1.20)を獲得し、ベストナインも受賞した。今秋はここまで4勝。最速は152キロ、変化球はカーブ、スライダー、フォーク、ツーシーム。183センチ、94キロ。右投げ左打ち。家族は両親と妹。