全国高校サッカー道大会 札光星22年ぶり決勝進出 PK職人1年生GK米田が本領発揮
▽全国高校サッカー選手権道大会 第4日 札光星0ー0札創成(PK4ー1)(22日、札幌厚別公園競技場)
準決勝2試合が行われ、札光星が延長戦0―0の末に突入したPK戦で札創成を下し、22年ぶりに決勝に進出した。今大会初出場のPK職人・米田幹汰(1年)が相手を幻惑する〝タコダンス〟を披露して2本目をセーブ。味方は4本目まで全て決め、41年ぶり3度目の優勝に王手をかけた。
PK戦7戦無敗 タコダンスで相手キッカー幻惑!?
〝PK無敗男〟の異名を持つ札光星GK米田が2本目に左手1本で値千金のセーブ。最後は3―1から4人目のキッカーMF合坂颯太(3年)が右足で決め、米田の無敗記録は「7」に伸びた。「うれしいです。やった!」と、ベンチに向かって一目散に駆け出した。
互いに1本目を成功させて迎えた2本目。ゴールラインに立った米田がいきなり左右の腕をくねくねと揺らし始めると、会場はざわついた。「あれは笑いを取るため」とおどけたが、本当の狙いは「相手の集中力をなくすため」。続く3本目は、さらに大きく体を揺すり、相手のキックはクロスバーを直撃。狙いは見事にはまった。
今大会3試合1失点の守護神GK下田和舞(3年)は「初めて見た(笑)。なんかやってくれるやつ。PKはアイツがいる。勝利の方程式です」と絶対的な信頼を置く。
41年ぶりVへ土井主将「小林監督を夏より高く胴上げしたい」
夏の借りを返す―。7月の全国高校総体で戦った聖和学園(宮城)との2回戦。2―2の後半ロスタイムに、PK戦のために投入されたが、終了間際に相手FKから失点。16強入りを逃した。「あと少ししか3年生とプレーできない。もう一回、あの(全国の)舞台に立って、しっかりと結果を残したい」と、米田は最善の準備をして次もベンチで備える。
41年ぶりの頂点までマジック1。土井駿輔主将(3年)は「小林監督を夏よりも高く胴上げしたい」。総体道予選は準優勝に終わった。決勝のリベンジは決勝で果たす。