高梨沙羅、小林陵侑が連覇 11月開幕W杯へ弾み 全日本選手権ジャンプラージヒル
■全日本選手権ジャンプ 最終日 (23日、長野・白馬ジャンプ競技場)
ラージヒルを行い、女子は高梨沙羅(26、クラレ)が1回目134メートル、2回目136.5メートルのヒルサイズ越えの飛躍を揃えて合計272.1点で2連覇。伊藤有希(28、土屋ホーム)が2位で続いた。男子は強風のため1回目のみで、小林陵侑(25、土屋ホーム)が131.5メートルを飛び、145.6点で2大会連続3度目の優勝を飾った。また、全日本スキー連盟は11月5日に開幕するW杯ジャンプの序盤戦に遠征するメンバーを発表した。
沙羅はノーマルヒルとの2冠「純粋にスキージャンプを楽しめた」
女子の高梨がノーマルヒルとの2冠を達成した。有利な向かい風に恵まれたこともあり、ヒルサイズを越える大飛躍を2回揃えた。「いい条件で、想像以上に飛距離を伸ばすことができた。純粋にスキージャンプを楽しめた」と笑顔だった。21日のノーマルヒルは空中で「左に曲がってしまうのが目立った」ため、踏み切りや空中姿勢を微調整。冬に向け、試行錯誤しながら完成度を高めていく。
陵侑「冬に向けて、いいステップを踏めた」
小林陵と2位の差は1回だけで飛距離に換算して約7メートル。W杯前はこの試合が最後と決めており「冬に向けて、いいステップを踏めた」とうなずいた。助走路が、氷の冬仕様に比べると滑りにくく「スピードが出ないし、踏み切りのタイミングも若干合わなかった」と明かす。それでも高い飛行曲線で一人だけヒルサイズを越え、60点満点の飛型点で59点をマーク。「いい内容のジャンプがアベレージでできている」と手応えを語った。
◇W杯派遣メンバー
▽男子 小林陵侑(土屋ホーム)、佐藤幸椰、小林潤志郎、佐藤慧一(以上雪印メグミルク)、中村直幹(フライングラボラトリー、東海大札幌出)、二階堂蓮(日本ビール、下川商高出)
▽女子 高梨沙羅(クラレ)、伊藤有希(土屋ホーム)、丸山希(北野建設)、勢藤優花(ヤマチューン)、宮嶋林湖(松本大)