「57発打てる外国人探してきて」新庄監督がヤクルト・村上超える右の大砲おねだり
右の大砲が欲しい! 日本ハムの新庄剛志監督(50)が23日、他球団視察のため、みやざきフェニックス・リーグの阪神―ロッテ戦が行われたサンマリンスタジアムを訪問。若手選手をチェックする一方で、シーズン本塁打を57発打てる新外国人選手の獲得を切望した。日本一を狙う来季に向けて、今季日本人最多56本をマークしたヤクルトの村上宗隆内野手(22)をしのぐ右打者の必要性を訴えた。
得点力不足解消のカギ握る外国人補強
日本ハムは今季、リーグ最少得点に終わった。得点力不足の解消へ、鍵を握る今オフの外国人補強。新庄監督のターゲットは明確だ。
「57発打てる外国人を探してきてほしいです」とおねだり。「大砲、大砲。足の速い選手たちは揃ってきたので、ガツンって(打てる選手)。やっぱり右が欲しいですかね」と要望した。
今季は、メジャー通算56本塁打、右の長距離砲としてヌニエスが加入。大きな期待を寄せたが、打率.174の4本塁打12打点と振るわず、1年で退団が決まった。「ヌニエスを獲ってきたりしてね。それはそれでオチとしては面白いけど」とジョークを飛ばした指揮官だが、願いは本気だ。
22日は、開幕した日本シリーズを観戦。ヤクルトの主砲・村上の後を打つ5番・オスナの活躍に目を奪われた。オリックスのエース右腕・山本から本塁打を放つなど3打点と大暴れ。「ヤクルトは外国人、いいっすねー。村上君を警戒したその後。参考になるしね。ああいう外国人をうちのスカウトが獲ってきてくれたら、うれしいっすね」と熱望した。
若手スラッガーとの相乗効果も期待
期待を膨らませながら、新助っ人獲得後のプランも思い描いている。「ファーストで40発くらい打てる選手が来た時に、さあ、清宮幸太郎はどこで使う。サードに持っていく。じゃあ、ジェイ(野村)はどこにする。みたいなね。それも面白い」。若きスラッガー候補たちとの相乗効果を期待している。
この日は自チームの試合ではなく、敵情視察を敢行した。「よそのチームがどんな野球をするかというのと、うちの2軍とレベルがどれくらい違うのか見させてもらいます」と他球団同士の試合に目を光らせる異例の行動を取った。「目立った選手は、ロッテの山本(大斗)君。良い肩してましたしね」と強肩を披露した20歳の外野手の名を挙げた。
最下位から逆襲へ。戦力補強のため、新庄監督は動き回る。
阪神・岡田監督と積極トレード約束?「どんどんどんどん動きましょう」
新庄監督は20日のドラフト会議で、岡田新監督と20分近く話し込んだことを明かした。
古巣の阪神とは18日に2対2のトレードが成立したばかりだが「俺たちの仲なんで。どんどんどんどん動きましょう」とお願いしたという。「僕はもう、ひらめいたり思ったことはすぐ伝えるタイプなんで」と説明。即、行動に移したようだ。
そして「岡田さんの野球は僕大好きなので」とニッコリ。「動画とかコメントとか考え方とか解説を聞いたりとか、ずっとしてて。あーなるほどな、と思うことは多いし、それをインプットしてシーズン中にやることもあった」と続けた。