ファイターズ
2021/10/02 15:43

≪稲田のF眼単刀直入≫ 引退の佑の今後 彼なら何でもできる

2011年4月17日、ロッテ戦に先発した斎藤佑樹

 斎藤選手が引退を表明しました。その決断の真意は本人にしか分からないことです。もう少しできるのではないか、という思いもあったのかもしれません。今の気持ちを一言で表すとしたら、残念。苦しい中でも這いつくばり、最後に1軍の舞台で復活するシーンが見られたら―と想像していました。
 現役時代はほとんど接する機会がなく、解説者の仕事を始めてから彼と話す機会が増えました。インタビューをしていてもすごく真摯で、受け答えがしっかりしていました。人間性が素晴らしいという印象です。
 特別な星の下に生まれた選手です。普通の人とは違う世界を見て、生きてきました。常に注目され、大きなプレッシャーが掛かっていたはずです。少しは息抜きもしたいだろうな、と感じることもありましたが、本人は嫌なそぶりを全く見せませんでした。
 今後は野球にかかわり、恩返しをしたいという意思もあるようですが、ファンも喜んでくれるのではないでしょうか。彼なら何でもできますし、さらなる活躍を願っています。
(本紙評論家)

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