阪神がドラ2左腕・門別に指名あいさつ「右左で阪神のエースに」4位茨木と道産子共闘誓う
早期1軍デビューへ「上田次朗さんみたいに球団を代表する投手に」
20日のプロ野球ドラフト会議で、最速150キロ左腕・門別啓人投手(東海大札幌高3年)を2位指名した阪神の宮脇則昭編成ディレクター(53)ら3人が25日、同校に指名あいさつに訪れた。門別は将来、日本を代表する左投手を目標に掲げ、さらに同じ道産子高校生右腕で4位指名の茨木秀俊投手(帝京長岡高3年)と切磋琢磨し、将来左右のエースとして成長することを誓った。
松村邦洋から祝い花「ビートたけしの物まねが好きなので、
それくらいインパクトある投球を」
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岡田新監督率いる、新星・猛虎軍団の一員として、門別が早期の1軍デビューを誓った。「東海大から入った上田次朗さんみたいに、球団を代表する投手になりたい。できるだけ早く1軍に上がって活躍できれば」。系列の大先輩で1970年代、エース級の活躍を見せた往年の名投手の名を挙げ、将来の誓いを立てた。
56年ぶりの道産子指名。門別が高2の夏から注目していたというだけに、葛西稔担当スカウト(55)の喜びもひとしおだ。「右打者の内角へのラインが、高校生とは思えない角度、リリースポイント。井川君みたいにチームの中心になってほしい。体がしっかりしているので、割と早めにゲームでのパフォーマンスができると思っている」と、2003年からエースを務めメジャーにも挑んだ左腕・井川慶クラスの台頭を期待した。
来春のキャンプまでに183センチ、86キロの体をさらにいじめ抜く。「下半身の強化。いろんな可動域を広げていけば投球にもつながる。ごはんも1日5合以上は食べたい」と、プロで戦う土台作りに励む。
さらに投球ではオリックス・宮城投手の武器であるチェンジアップに注目。「自分も球種のひとつとして投げてきたボール。チェンジアップを磨いて緩急をつけていきたい」と、1ランク上の投球を身につける。
会見場には、虎党のタレント・松村邦洋(55)から祝い花が届いた。「テレビでずっと見てきた人なのでうれしい。ビートたけしの物まねが好きなので、それぐらいインパクトのある投球をしたい」と、会場を沸かせた。
道産子共闘だ。4位指名の茨木投手も札幌出身。「同じ北海道出身としてもう1人いるのが心強い。右左で阪神のエースとなれるように、頑張っていこうと思っている」。高校時代にかなわなかった聖地のマウンドを踏みしめる日を思い描きながら、プロへの準備を進める。