斎藤157キロFデビュー! 新庄監督「あの荒れた感じ。最高最高」
■みやざきフェニックス・リーグ 日本ハム1-2ソフトバンク(26日、ひむか)
新天地で上々デビュー! 阪神からトレードで加入した斎藤友貴哉投手(27)が26日、みやざきフェニックス・リーグのソフトバンク戦(ひむか)で移籍後初実戦に臨んだ。七回から登板した斎藤はピンチを背負ったものの1回1安打無失点に抑えた。新戦力が存在感を示し、視察に訪れた新庄剛志監督(50)は「最高!」と絶賛した。
七回に登板1回1安打無失点
優しい顔立ちとは対照的に、右腕から繰り出させる直球は力強い。移籍後初登板となった斎藤が荒々しいピッチングで、バックネット裏から見守っていた新庄監督のハートをガッチリつかんだ。
1点を追う七回から4番手でマウンドへ。1死から四球と安打で一、三塁とされたものの、直球で二ゴロ併殺打に打ち取り、無失点で切り抜けた。
「コントロールを修正できるようにしたい」
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
この日の最速は157キロ。1死後、川原田に対し、内角への抜け球を2球続け、四球を出してピンチを招いた。本人は「四球で崩れちゃった。コントロールをしっかり修正できるようにしたいです」と反省したが、指揮官に好印象を与えた。
「斎藤君、あの荒れた感じ。めちゃくちゃいいっすよ。バッター側からしたらイヤですね。最高最高」と絶賛。「堂々と投げていた感じがしましたし、(球が)荒れていた後にダブルプレー。球の質とか見るだけで楽しみでしょ? うちにはあまりないタイプというか、ズドーンってね」と期待を膨らませた。
新庄監督の評価を伝え聞き、斎藤は「本当ですか?」とニッコリ。「投げている球は悪くなかった。持ち味の荒れているところも使いながら、バッターと勝負できるようにしたい」と意気込んだ。
〝スマイル指令〟は…「次回ということに」侍戦では笑顔だ
剛速球でアピールした一方、〝スマイル指令〟を果たせなかった。指揮官から「笑って投げろ」と助言を受けていたが「きょうは(笑顔が)なかったです」と苦笑い。「ブルペンでもちょっと意識していたんですけど…ちょっと硬くなっちゃいました」と頭をかいた。
11月5日の侍ジャパンとの強化試合(東京ドーム)で登板予定だ。笑顔を披露するチャンスはある。「また、次回ということにしてください。頑張ります」と斎藤。次はマウンドで白い歯をのぞかせる。