サフィルヴァ新加入の陳&郡が勝者のメンタリティー注入 11月5日V2リーグ開幕
ともにV1優勝経験「自分の経験をチームに伝えたい」
バレーボール男子V2リーグのサフィルヴァ北海道は30日、11月5日のV2開幕戦となるアイシン戦に向け、札幌市内で公開練習を行った。V1昇格を大目標とする中、V1優勝経験のある新戦力、OH郡浩也(26)とOH陳建禎(32、台湾)が、経験を生かしてチームをけん引していくことを誓った。
V1優勝経験者が昇格請負人となる。今季、大型補強を行ったサフィルヴァ。郡、陳、新外国人のジェイレン・ペンローズ(27)という経験、実績ともに豊富な選手が入団。特に郡はジェイテクト所属の2019~20シーズン、陳はパナソニック所属の18~19シーズンにV1優勝を経験。勝者のメンタリティーを知る2人は「若いチームだし、自分の経験をチームに伝えていきたい」と口を揃えた。
郡「苦しいときは自分にトスを」若手の潜在能力に期待
身長195センチ、最高到達点348センチからの豪快なスパイクが売りの郡は「Vリーガー5年目で、一番調子が良い。開幕が本当に楽しみ」と武者震い。プロ契約を求めサフィルヴァに移籍。宿敵ヴォレアス北海道との天皇杯予選やプレシーズンマッチを経て「すごいポテンシャルを持っているけど、若さが出て一度崩れるともろい面がある」と現状を分析。だからこそ、「苦しい時は自分にトスをよこせ、という気持ちでいます」と力強い。
元台湾代表主将の陳がコート上の指導者に
元台湾代表主将で17~18シーズンにヴォレアスでもプレーした190センチの陳は、10月初めに合流も、23日のプレマッチではクラブ史上初めてヴォレアスに勝利した立役者。攻守すべてで安定したプレーはチームに落ち着きをもたらす。「ひとつのプレーで気づいたことを仲間に伝えるように心がけていきたい」とコート上の指導者としての役割も果たすつもりだ。
上杉徹監督は「陳選手は大ベテランで落ち着いているし、郡選手もプレーはもちろん、言葉でもチームを鼓舞してくれる」と全幅の信頼を置く。2人の躍動が、サフィルヴァのV1昇格に欠かせないピースとなるはずだ。