万波 大海のスローボール狙い打つ 5日侍強化試合で対戦熱望
■みやざきフェニックス・リーグ 日本ハム4-0中日(31日、SOKKEN)
フェニックス・リーグ終了
大海スローボール狙い打ちだ! 日本ハムの万波中正外野手(22)が31日、5日に控える侍ジャパンとの強化試合(東京ドーム)で対戦したい選手に、チームから代表に選出されている伊藤大海投手(25)を挙げた。狙い球は右腕が得意とする山なりの「超スローボール」。先輩相手に快音を響かせ、来季への弾みにするつもりだ。また、この日で約3週間行われた、みやざきフェニックス・リーグが終了。万波は中日との最終戦に「8番・右翼」で出場し、3打数1安打だった。
「打席から見る大海さんって、どんな球なんだろうな~」
即答だった。5日に行われる侍ジャパン戦。対戦してみたい投手を聞かれた万波は、「大海さんを見てみたい」と、伊藤との〝マッチアップ〟を熱望。「スローボール狙いで」と、冗談交じりに攻略の秘策も明かした。
空から落ちてくるような超スローボールを打つイメージは「ないです」と苦笑いを浮かべたが、先輩との勝負を想像すると心が躍った。「いつも後ろからなので、前から見る、打席から見る大海さんって、どんな球なんだろうな~っていうのは、すごい興味があります」。対戦相手として見る伊藤の迫力を肌で感じ、成長のきっかけにする狙いもある。
栗山監督に成長した姿見せるチャンス「『おっ!』と思わせたい」
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侍戦の楽しみは、チームメートとの対決だけではない。相手の将は、昨季まで日本ハムを指揮していた栗山監督。目の前で成長した姿を見せる絶好のチャンスだ。「去年、栗山監督に使ってもらって初めて1軍で出られた。そこで悔しい思いもいっぱいしたので、『おっ!』と思わせたい。『良くなったな~』と思わせるようなプレーをしたいです」とモチベーションを高めている。
鍛錬の秋は、すでに始まっている。10月10日に開幕した約3週間のフェニックス・リーグでは、ライナー性の打球を放つ練習に取り組んだ。31日の最終戦では中日の鈴木から鋭い左前打をマーク。「今までずっと空振っていた高めの直球をファウルできたり、逆方向に奇麗なヒットを打ったり、粘ってからヒットを打ったり、できなかったことができた打席もあった。すごい良い時間を過ごせた」と充実感をにじませた。
秋に経験する全て吸収し、来季大爆発だ
今季は14本塁打、40打点と、キャリアハイのシーズンだったが、打率は.203と低迷。終盤は2軍落ちするなど悔しさが残った。「やっぱり来年、どうするかだと思う。(侍戦に)出るにしても出ないにしても、来年につながる何かができればいいなと思います」。この秋に経験する全てを、来季の大爆発につなげてみせる。