サフィルヴァV1昇格へ経営の大型補強 エキスパート・平野氏が共同代表に
経験豊富なノースサイド・ウイング社代表取締役
バレーボール男子V2リーグのサフィルヴァ北海道は10月31日、株式会社ノースサイド・ウイング代表取締役の平野龍一氏(41)の共同代表就任記者会見を札幌市内で行った。上場企業の役員などのキャリアを持つ同氏の経験、アイデアを生かし、経営基盤の強化、道民に愛されるクラブへとステップアップを進めていく。
平野氏の所信表明は極めて明瞭だった。「業界の固定概念にとらわれない、異業種で培った新しい感覚を取り入れていきたい」
複数の企業を渡り歩き、J1の北海道コンサドーレ札幌、アビスパ福岡、横浜Fマリノスなどのスポンサーでもある上場企業のマネーフォワード時代には、北海道支社長や執行役員にも就いた。昨年6月にサフィルヴァの顧問に就任。プロスポーツクラブの経営は初めてとなるが、経験豊富な経営のエキスパートに不安要素は見当たらない。
コンサなど道内クラブとの相互スポンサーシップ提案
地域に愛され、経済を元気にするクラブを作るため、アイデアとして挙げたのはクラブ同士の相互スポンサーシップだ。「コンサドーレの三上大勝社長とも話しましたが、チーム同士が応援し合っても良いと思います。サッカーやバスケなどを好きな人が、バレーの事も知ってもらって、いろいろなスポーツを互いに応援し合える第一歩を始められれば」と語った。
ITを生かした多角的な経営手腕で話題を呼ぶ三木智弘代表取締役社長(26)は、クラブに公共性、経営基盤の強化を目的として「会うとエネルギーをもらえる方。意思決定の感覚が似ている」と9月に就任オファーを出した。平野氏は「素直に驚きましたが、三木さんはすごいビジネススキルを持ち尊敬できる方。彼の気持ちに全力で答えていきたい」と相思相愛でタッグを組んでいく。
「スポーツ興行はエンタメ性も大事。盛り上がるイベント用意したい」
チームは5日にV2開幕戦、19、20日にホーム開幕戦を迎える。「スポーツ興行は勝利以外にエンタメ性も大事。来年初めには皆さんが会場で盛り上がれるようなイベントも用意したい」と予告した。今季のサフィルヴァは、試合以外の面でも注目の存在となりそうだ。