伊藤大海MLB球もう大丈夫! フォーム改良で侍合流準備OK
5日から強化試合「この前まで辞退レベルの球だった」
侍合流へ準備OK! 日本ハムの伊藤大海投手(25)が2日、千葉・鎌ケ谷の球団施設でブルペン入りした。日本代表「侍ジャパン」のメンバーに選出されている道産子右腕は、5日から始まる強化試合や来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で使用されるMLB公式球に対応するため、投球フォームを改良。5日の日本ハム戦を前に確かな手応えをつかんだ。
メジャー公式球の対応に苦戦していた伊藤に、ようやく笑顔が戻ってきた。チームの練習に参加し、ブルペンで投球練習。「きょうで明るい気持ちになりました。初めて(感触が)良かったです。この前まで、辞退レベルの球だったので」と安堵の表情を浮かべた。
シーズン終了直後から、来年3月のWBCで使用される公式球を使い投球練習してきた。「縫い目が低くて幅が厚い。ちょっとデカく感じる」と握りにくいボールの扱いに四苦八苦してきた。
新フォームは2段モーションせず「無駄なところ省いた」
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先月末には実戦形式の打撃練習に登板。思うような投球ができず「投げていて、やばいなと思った。しっくりこないので、いつになく球数を投げている」。焦りを感じながら、試行錯誤を続けてきた。
強化試合の初戦・日本ハム戦(東京ドーム)が3日後に迫ったこの日。「思いつきでやって良かった」とピッチング中にしっくりくる投げ方をつかんだ。新フォームのテーマは「シンプル」だ。「いつもみたいに2段モーションをしない。始動してから、放すまでの時間を短くする。いつものフォームから無駄なところ、いらないところを省いた」と活路を見いだした。
WBC本番へ向けた大事な強化試合。代表入りを目標に掲げている伊藤にとって、絶好のアピール機会となる。チームでは先発を担う右腕だが、今回は中継ぎでの起用となる見通し。短いイニングの適性と、MLB公式球への対応力を十分に発揮したいところだ。
合流前にイメチェン 黒髪で「好青年目指します」
侍ジャパン合流を前にイメチェンも図った。仲良しの女房役・石川亮の勧めもあり、黒髪にチェンジ。「好青年を目指します」とニヤリ笑った。
昨夏の東京五輪では侍ジャパンの一員として金メダル獲得に貢献した。再び、代表ユニホームに袖を通す強化試合に向けて準備完了。あとは、伊藤大海らしさ満点の力強いピッチングを披露するだけだ。