逆輸入ルーキードラ3・加藤豪将 F愛さく裂入団会見後いきなり練習合流
5日侍強化試合で起用の可能性も
びっくり超速合流! ドラフト会議で日本ハムから3位指名を受けた加藤豪将内野手(28、前メッツ傘下3Aシラキュース)が4日、球団と契約を締結し、都内のホテルで入団会見に臨んだ。契約金と年俸を合わせて約1億円(金額は推定)、背番号は「3」に決まった。会見が終わると、チームの全体練習(東京ドーム)に飛び入り参加。新庄剛志監督(50)はニックネームを「K・G」と命名し、5日の侍ジャパン戦(同)で起用する可能性も示唆した。
背番号「3」、ニックネームは「K・G」?
超異例だ。10月20日にドラフトで指名された〝ルーキー〟が約2週間後、全体練習に合流した。数日前に来日したばかりの加藤豪は早速、真新しい3番のユニホーム姿を披露。まだ時差ぼけに悩まされる中、フリー打撃では安打性の打球を連発し、合間で松本剛と談笑するなど、難なくチームに溶け込んでいた。
7日に始まる秋季キャンプへの参加も、すでにNPBに申請済み。来季の新球場開幕戦を見据え、ゆっくり休む気はさらさらない。「日本の野球は、アメリカとは全く別のスポーツだと思っている。この(春季キャンプまでの)3カ月間で、(米国にいた)20年間分の野球を学ばないと、もう3月には間に合わない。できるだけ早く(日本に)来たかった」と熱い思いを明かした。
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練習を見守った新庄監督は、「彼はもう、入団会見終わったら練習するって自分で決めてた。秋季キャンプもね。ある意味、新人の選手。それくらいあってもいい」と、加藤豪の積極的な姿勢を高く評価。「K・Gってどうかな? かっこいいよね」とニックネームを提案し、侍ジャパンとの強化試合への出場も「ちょっと聞いてみます」と含みを持たせた。
米国でテレビ観戦していた筋金入りFファン
28歳の逆輸入プレーヤー。生まれも育ちも米国だが、小さい頃から日本ハムのファンだった。理由は住んでいたサンディエゴの家で、たまたま札幌のテレビ番組だけが映ったから。指名の瞬間は深夜で就寝中だったが、翌朝、吉報に胸が躍った。この日の入団会見で初めて憧れだったユニホームに袖を通し、「まだ信じられない」と満面の笑みを浮かべた。
憧れの新庄監督を前に「本当に夢のよう」
少年時代に見た新庄監督のプレーに、心を奪われた。2001年、指揮官はメジャーデビュー戦で、一塁から二塁へのタッチアップを敢行。「絶対に一生忘れないです。そういう自信を持ったプレーを見て、本当に自分は人生が変わった。その方と今(会見で)ここに座っていることが、本当に夢のようです」と喜びをかみ締めた。
目指すは世界の頂点だ。「新球場は世界一のフィールドだと思う。世界一のフィールドで、日本一ではなく世界一になりたい。それだけです」。過酷なマイナーリーグで10年間戦い、夢のメジャーをつかんだ男。勝利に飢えたハングリー精神の塊が、今季最下位に沈んだチームを変える。