大学・社会人野球
リトルシニア 北広島が初戦突破 代打・松浦が七回決勝適時打
■リトルシニア秋季道大会新人戦兼麻生自動車学校杯(第1日 2日、苫小牧・とましんほか)
1、2年生の新チームによる大会が開幕し、1、2回戦11試合が行われた。北広島は両チーム無得点で迎えた七回、代打・松浦悠月内野手(2年)の決勝中前適時打などで2―0と札幌豊平東を下した。また今季加入し、初勝利を狙った北空知深川だったが、0―4で室蘭に敗れた。
代打の鉄則だ。七回、2死一、三塁で登場した松浦が初球から果敢に振り切った。ファウルとなったが「練習はしてきた。代打なので最初からいった」。強い気持ちはぶれない。2球目のカーブを捉え、鮮やかに中前へ決勝適時打。塁上での遠慮がちなガッツポーズに、ベンチが沸いた。
昨季までリトルリーグに所属。オフからシニアに移ったが、左膝に違和感を覚えた。今年2月に内視鏡による手術を敢行。本格的な練習は3カ月できなかった。しかし、椅子に座りながらでもバットは振れる。自信を持つ打撃をシンプルに追い求めた。
リトルシニア選手として公式戦初出場での殊勲の一撃。最高の結果に「うれしいけど、まだ代打。レギュラーを奪えるようにもっと練習したい」。今、最高に野球が楽しいという。次戦に向け、さらに集中力を高めて臨む。