28歳逆輸入ルーキー・ドラ3加藤豪将が秋季キャンプ初日から泥だらけ〝猛勉強〟!
日本ハムの秋季キャンプが7日、沖縄県の国頭村で始まり、特別参加しているドラフト3位ルーキーの加藤豪将内野手(28)が初日からハッスルした。打撃練習で快音を響かせ、ユニホームを泥だらけにしながら、ノックを受けた。新庄剛志監督(50)が期待を寄せるメジャーからの逆輸入戦士は日本野球への早期適応に燃え、新たな一歩を踏み出した。
同期より一足早く特例参加 メジャーと違うスタイルも「めちゃくちゃ楽しかった」
立ち位置も行動力も、通常のルーキーとは異なっている。米球界で実績、経験を積んできた加藤豪は、特例で秋季キャンプメンバーに加わった。年明けの新人合同自主トレを経て春季キャンプに向かう正規ルートは通らない。一足早くチームに溶け込み、若手と一緒にハードなメニューをこなした。
「別なスポーツと考えているので、比べる必要はない」と言い切るほど、メジャーとはスタイルが違った。ただ、戸惑いはなかった。未知だった日本のトレーニング、習慣は刺激的で「めちゃくちゃ楽しかった。日本の野球というものを学んで、流れに入って楽しむ。それができた」と、とびっきりの笑顔を見せた。
フリー打撃で柵越え5本「ストライクゾーンを学ばないと」
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清宮、野村と同じグループに入り、全体メニューを消化した。フリー打撃では42スイングで5本の柵越えを披露。パンチ力をアピールした。時間が空くと、ブルペンに足を運び、打席から投手の球を見極めた。
狙いは明確で「日本の投手とストライクゾーンを学ばないと。そのイメージがつけば、このオフにどういう過ごし方をすれば良いのか分かる」と深くうなずいた。
初日にもかかわらず、日本ハムの選手から英語指導をお願いされるなど、頼られていた。新庄監督が名付けた「KG」の愛称も浸透しつつある。加藤豪は「KGって呼ばれたり、ジョン、ティーチャーとも。アメリカにいる時はゴウスケと呼ばれていたのに、何で日本に来たらティーチャー、ジョン、KGなのかよく分からない」と苦笑い。イジられてもおおらかに受け止め、切り返す余裕があった。
プロとしての意識や基礎はすでに身についている。メジャー昇格を含め、異色の経歴を持つ新人は「すぐこっちに来て勉強しないと(来年の)2月、3月には間に合わない」と断言した。来季の開幕戦から逆算し、レギュラーポジションを獲得するための筋書きはもう、できている。