新庄式〝守備デー〟実施で野手ヘロヘロ~ 4時間以上ひたすら右へ左へ!?
日本ハムは8日、沖縄県国頭村で行っている秋季キャンプで、新庄剛志監督(50)発案の〝守備デー〟を実施した。野手陣は打撃や走塁のメニューを除外し、4時間以上、ひたすら守備練習を続けた。もがき、苦しみながら、コーチ陣の激しいノックやサーキットトレーニングをやり遂げた。
下半身の強化に最適「(練習の意味は)後になって分かる」
体が悲鳴を上げていた。若手メンバーがフラフラになって、ノックの球を追いかける。捕球できなければ、ノルマが増加した。単純で過酷な特訓は延々と続いた。
予告していた通り、守備漬けの日を導入した新庄監督は「守備プラス打撃の強化(にもつながる)。下半身の強化」と説明。選手とチームの未来のために、試練を課していた。
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体力の限界と向き合うようなメニューも組まれた。重視していたのは勝負どころの一球だ。指揮官は「(練習の意味は)後になって分かる。球際。いざボールが来るという時に集中して何とか取る。そのための訓練なので」と明かした。
西武から移籍の山田「体バキバキ。全然動かなかった」
トレードで西武から加入した内野手の山田は、大声を張り上げ、自らと仲間を鼓舞しながらノックを受けた。守備デーは想像以上にハードで「ライオンズの時もこんなのはなかった。体はバキバキで。全然動かなかったです」と苦悶(くもん)の表情で振り返った
上川畑 随所でキレ「きつい中でもしっかり動けた」
社会人時代から守備に定評がある上川畑は、随所でキレのあるフィールディングを見せた。「きつい中でも、しっかり動けたかな」と手応えを口にして「新球場は土のグラウンドになるので、対応できるように、この秋からやっていきたい」と気を引き締めた。新庄流の珍しい試みは、来季の戦いにつながっている。