伊藤大海 〝好投息子〟になる 思い出の札幌Dで両親ラスト観戦
■日本代表強化試合 日本8-1オーストラリア(9日、札幌ドーム)
最後の勇姿を目に焼き付ける
野球日本代表「侍ジャパン」は9日、札幌ドームでオーストラリアと対戦し、8―1で勝利した。日本ハムの伊藤大海投手(25)は出番がなかったものの、鹿部町から両親ら家族が応援に駆け付けた。
日本代表の戦闘服に身を包み、伊藤が札幌ドームのグラウンドに立った。試合前のセレモニーで名前がコールされると、大きな拍手が沸き起こった。
来季から日本ハムは本拠地を新球場に移転。昨季から2年間プレーした札幌ドームで〝ラストゲーム〟となる。最後の勇姿を目に焼き付けるべく、伊藤の招待で家族も球場を訪れた。
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大学ジャパン時代の紺色のユニホームを着用した母、正美さんは「(車で)来る時に、今回でドームの観戦も終わりか、と話していました」としみじみ。「招集日の朝にボール(WBC球)が『やっとしっくりきた』と連絡をもらった。本番には間に合うと思う」と大きな期待を寄せた。
父・清光さん「今回の登板が大事」WBC本番のメンバー入りに期待
父、清光さんは、昨夏の東京五輪で使用した赤色のユニホームを着て観戦。「(代表候補は)良いピッチャーが揃っている。今回の登板が大事になると思う」とエールを送った。
チームでは先発を務める伊藤だが、昨季まで日本ハムの指揮を執った栗山監督は「後ろの難しいところで投げられる人の存在はものすごく大きくなる。先発させるつもりはない」と明言。6日の巨人戦では延長タイブレークを想定した練習でマウンドに上がるなど、終盤の大事な場面での起用が見込まれている。
WBC出場に向けて、またとないアピール機会となるオーストラリアとの強化試合。9日は登板機会が訪れなかったが、10日も家族が応援に駆け付ける予定だ。ホームの温かい声援は大きな力になるだろう。