ファイターズ
2021/10/03 14:46

先月長女誕生!高浜「執念」V打

ヒーローインタビュー後、ゆりかごポーズをする高浜(中央)(撮影・桜田史宏)

■日本ハム2-1西武(2日、札幌ドーム)

 高浜パパが連敗ストップのV打だ! 日本ハムは2日、5位・西武と札幌ドームで対戦し、2―1で勝利した。先発のドリュー・バーヘイゲン投手(30)が6回6安打1失点と試合をつくって降板。すると第1子が誕生したばかりの高浜祐仁内野手(25)が、1―1の七回1死二塁、右翼越えの適時二塁打を放って勝ち越しに成功した。中継ぎ陣も無失点継投でつなぎ、連敗を「3」で止めた。

今川の言葉脳裏に焼き付け意地みせた

 父親となった男の打球は、力強く伸びていった。9月に第1子となる長女が誕生したばかりの高浜が、1―1の同点で迎えた七回に右越えの決勝適時二塁打をマーク。「打った瞬間、外野の頭を越えてくれると思った。今川が朝からよく執念、執念と言っているので、執念で打ちました」と喜びをかみ締めた。
 1死一塁で打席に入ると、まずは3球見送った。一走は俊足の五十幡。「走ってくることを願って待っていました」と冷静だった。
 願い通り五十幡が二塁へと進んだ直後の4球目、カウント1―2から「追い込まれていたので、三塁にランナーを進めようという気持ちで右方向へ打ちにいった」と、外角低めのカットボールを流し打ち。打球は前進守備だった右翼・川越の頭上を越え、ヒーローは二塁上で堂々ガッツポーズを披露した。
 最愛の娘とは、まだ直接の対面を果たせていない。テレビ電話や写真で顔を見ては、その瞬間を心待ちにしている。「すごく僕に似ている。奥さんに似た方が良かったな」と笑いつつ、お立ち台では「もっともっと活躍して、いいものを食べさせてあげたい」と、優しいパパの顔を見せた。
 守るべき存在が増え、責任感がより一層増した。今季はここまでキャリアハイの85試合に出場。一塁の定位置をつかみつつあるが、「このままずっと1軍で試合に出て活躍したいとすごく思うようになりました」と、さらなる飛躍を期している。シーズンは残り22試合。一家の大黒柱は、家族のために打ちまくる。
(近藤裕介)

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